
結論から言うと、ダブル受験は十分ありです!
試験範囲がほぼ同じなので効率よく学習でき、一度の挑戦で二つの国家資格を同時に狙えるからです。
「一度の受験で2つも勉強って、大変そう…」
「どっちかだけでいいのでは?」
そんなふうに思う方も多いかもしれません。
でも実は、この二つの試験について知れば知るほど、「ダブル受験に挑戦してみたい!」と思えるはずです。

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この記事では、二つの試験の比較、ダブル受験のメリットや注意点、そしてダブル受験におすすめの通信講座まで筆者のリアルな体験談とともに解説していきます!
管理業務主任者とマンション管理士の違い
まずは管理業務主任者(管業)と、マンション管理士 (マン管)の業務内容の違いをみていきましょう。
項目 | 管理業務主任者 | マンション管理士 |
---|---|---|
活用できる場面 | 管理会社での実務 (管理受託契約など) |
管理組合へのコンサルティング業務 |
資格の種類 | 業務独占資格 | 名称独占資格 (一部独占業務あり) |
主な業務内容 | 管理会社が管理組合から委託を受けた業務の遂行 (契約書作成、会計業務など) |
管理組合への助言・指導 (運営改善、長期修繕計画の提案など) |
ポイント
- 管理業務主任者:「管理会社」が業務を遂行する上で必要な資格
- マンション管理士:「管理組合」がスムーズに運営するために活用できる資格

試験概要の比較
まず、管業とマン管の試験概要を比較してみましょう。
項目 | 管理業務主任者 | マンション管理士 |
---|---|---|
試験日 | 毎年12月第1日曜日 | 毎年11月最終日曜日 |
試験時間 | 2時間 | 2時間 |
問題数 | 50問 | 50問 |
合格率 | 約20% | 約13% |
勉強時間 | 300~500時間 | 500~700時間 |
主な出題形式 | 基本知識中心、実務的な問題 | 応用力を問う問題が多い |
表から分かる通り、マン管は管業に比べて200時間ほど多くの学習時間が必要です。
これは応用力を問う問題が多く、基礎知識に加えて深い理解が求められるためです。
さらに両試験はわずか1週間しか離れていないため、体力と集中力の維持が課題になります。
マン管の直後に管業を控える形になるので、切り替えの工夫が欠かせません。

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試験範囲の重なる部分を徹底解説
管業とマン管は試験範囲が多く重なっており、効率的に学習できるのがダブル受験の大きなメリットです。
以下の表は、共通点と相違点を比較したものです。
試験範囲 | 管業 | マン管 | コメント |
---|---|---|---|
区分所有法 | ◎ | ◎ | 両試験で中心的なテーマ |
標準管理規約 | ◎ | 〇 | 管業の方が詳細に問われる |
民法 | 〇 | ◎ | 範囲は共通だがマン管の方が難しい |
建築・設備 | ◎ | ◎ | 具体的な知識を問われる範囲 |
管理委託契約書 | ◎ | × | 管業メイン。マン管ではほぼ出題されない |
会計 | ◎ | ◎ | 複式簿記の問題が2問 |
応用問題 | △ | ◎ | マン管特有の応用力を問う問題が多い |
共通する部分
区分所有法や民法、標準管理規約、会計などは両試験で必ず出題される分野です。
特に、複式簿記は両方で毎年2問ずつ出題されるので、早めに押さえておくと得点源になります。
ここを重点的に学習することで、効率よくダブル受験対策が進められます。
異なる部分
管理委託契約書は、管理業務主任者の独占業務なので、管業ならではの出題。
一方で、マン管は応用力を問う問題が多いです。
例えば「築30年のマンションで給水管の劣化が進んでいる場合、どんな修繕計画を立てるべきか?」といった具体的なシチュエーションを想定した問題が出題されるのが特徴です。


ダブル受験のメリット
ここからは管業とマン管のダブル受験のメリットを紹介します。
順番に解説します。
1. 試験範囲が重なり、知識が相互に補完される
管業とマン管は、区分所有法や民法、標準管理規約など試験範囲の多くが共通しています。
このため、一方の試験で学んだ知識がもう一方の試験でも役立つという相乗効果が期待できます。
管業で学んだ建築や設備の基礎知識がマン管の応用問題で活きたり、マン管で培った深い理解が管業の実務的な問題に役立つ場面が多々あります。
こうした試験範囲の重複を活かすことで、時間を効率的に使いながら両試験の対策を進めることが可能です。


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2. 片方だけでも合格すれば資格を得られる
ダブル受験の魅力の一つは、どちらか一方に合格すれば資格を取得できるという点です。
片方の試験に落ちても、学んだ内容がもう一方の試験に役立つため、努力が無駄になることはありません。
さらに免除制度もあり、管業に合格すると、翌年のマン管試験では「マンション管理適正化法」の5問が免除されます。
この免除制度により、マン管の試験負担が軽減され、合格率の向上が期待できます。
特に「マンション管理適正化法」はマン管試験においても重要な科目であるため、この部分が免除になるのは非常に有利です。


なお、マン管のみに合格した場合、翌年以降の管業も5問免除になります。
5問免除についてくわしく
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ダブル受験の注意点
ここではダブル受験の注意点を紹介します。
順番に解説します。
1. 試験日が近く、スケジュール管理が重要
管理業務主任者(管業)とマンション管理士(マン管)は、試験日が1週間しか離れておらず、連戦になることで体力と集中力が試されます。
各試験のスケジュールは?
- マン管: 毎年11月最終日曜日
- 管業: 毎年12月第1日曜日
試験間の短い間隔をどう乗り切るかは、ダブル受験を成功させるうえで大きなポイントです。
特に、マン管の試験後にいかに効率よく気持ちを切り替え、管業に向けた最終調整をするかが重要になります。


ただ、管業ではマン管の知識が活かせるため、最後の1週間は動画講義を中心に、基礎を復習して乗り切りました。
2. マン管の難易度が高い
マンション管理士(マン管)は合格率が約10%と低く、管理業務主任者(管業)に比べて難易度が高い試験です。
その理由の一つは、 応用力を問われる問題 が多いことです。
法令や規約の知識だけでなく、それをどのように実務で活用するかを考えさせられる出題が特徴です。


単に覚えるだけではなく、実践に近い、応用力が必要になるので難易度が高いです。
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管理業務主任者(管業)とマンション管理士(マン管)のダブル受験は、効率的な学習が鍵です。
独学でも可能ですが、 短期間で確実に合格を目指すなら通信講座の活用を強くおすすめします 。
通信講座の中でも アガルート は、以下の点でダブル受験に最適な選択肢です。
アガルートなら講師に直接質問できるから、独学特有の「どこが分からないか分からない」という状況を避けられます。


筆者は独学で挑戦しましたが、マン管は不合格でした。
特に応用問題でつまずいたので、プロのサポートを受けるべきだったと後悔しています。
アガルートなら、疑問点を講師にすぐ相談できるから安心です。
まとめ:この記事を読んだあなたがやること
この記事では、管理業務主任者(管業)とマンション管理士(マン管)のダブル受験について、試験範囲の比較や勉強法、メリット・注意点を詳しく解説しました。
以下の3ステップで、資格取得に向けた行動をスタートしましょう!
ダブル受験成功の3ステップ
- 試験概要を確認
マン管は11月末、管業はその1週間後。短期間で2試験を受けるため、スケジュール管理が重要。 - 共通範囲から学習
区分所有法や民法など、両試験に出る分野を優先して効率よく勉強しましょう。 - 通信講座を活用
アガルートなら共通範囲も応用問題もカバーでき、講師に質問できる安心感があります。
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資格取得はあなたのキャリアを大きく変えるチャンスです。
効率的な学習法を取り入れて、ぜひ管理業務主任者とマンション管理士のダブル合格を目指してください!