
そんな方に向けて、2023年に賃貸不動産経営管理士(以下、賃管)の5問免除講習を受講し、見事に合格を勝ち取った筆者の体験談をご紹介します。
この賃管の5問免除講習は、宅建など他の資格と違い、実務経験が不要で誰でも受講可能という大きなメリットがあります。
しかし、講習の内容や当日の流れがわからず不安に感じる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、5問免除講習の流れや事前準備のコツ、実際に受講して感じたポイントを詳しく解説。

賃管「5問免除講習」とは?
賃管理の5問免除制度とは?
所定の講習を修了することで、試験全体の中から5問が免除される制度です。(つまり実質的に5点が加算される仕組みです)
この講習は、以下のような流れで進みます。
概要は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
実施団体 | 一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会 |
講習実施時期 | 毎年9月頃 |
会場 | 全国47都道府県123会場 |
申し込み期間 | 例年4月下旬~(各会場、定員に達し次第締め切り) |
受講資格 | 制限なし(誰でも受講可能) |
費用 | 受講代:18,150円[税込] 公式教材:4,048円[税込] |
講習内容 | 事前学習+当日講義(1日) |
有効期間 | 修了後2年間 |
※令和6年度時点での公式情報を参考にしています。
注意ポイント
なお、5問免除になる試験の範囲分野は公式発表されていません。
あわせて読みたい
-
-
賃貸不動産経営管理士って、どんな資格?合格率、受験者数、難易度を解説
続きを見る
5問免除受講者の合格率
5問免除を受講した方(45問解答)と受講していない方(50問解答)の合格率を比較してみましょう。
区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
5問免除受講者(45問解答) | 11,763名 | 3,489名 | 29.7% |
非受講者(50問解答) | 18,431名 | 3,793名 | 20.6% |
全体 | 30,194名 | 7,282名 | 24.1% |
免除講習を受けるだけで合格率は29.7%と、非受講者の20.6%に比べて9.1ポイントも高い結果となっています。

賃管の5問免除の申し込み方法
5問免除講習の申し込みの流れ
- 公式サイトで確認
一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会の公式サイトをチェック。 - 希望の会場を選ぶ
「会場一覧」から自分の都合の良い会場で行っている団体を確認しましょう。 - 「実施団体の申込ページ」から申し込み
申し込み期間中にWebフォームから必要事項を入力。 - 教材購入
申し込み後に送られてくるメールの案内に従い、教材を購入。 - 受講票の確認
受講票が郵送されるので、講習当日まで大切に保管。
実施団体
- (公財)日本賃貸住宅管理協会(日管協)
- (一社)全国賃貸不動産管理業協会(全宅管理)
- (公社)全日本不動産協会/TRA

注意ポイント
人気の会場は早めに埋まることがあるため、早めの手続きがおすすめです。
賃管5問免除の体験記

会場にはおおよそ400人もの受講者がおり、この資格の注目度の高さを実感しました。
講義は録画された動画を全員で視聴する形式で進行。約9時から17時半までの長丁場でしたが、講義中の途中退出は不可のため、事前にトイレを済ませておくことが重要です。
講義内容は試験に直結しており、次のようなポイントが特徴的でした。
講義の形式とポイント
- 形式:録画動画を視聴する形式。
- 内容:講師が「ここが重要」と指摘する部分が修了テストに出題。
- 修了テスト:その場で採点され、全員が合格しているようでした。
- 学習のコツ:マーカーで重要箇所を整理しながら視聴すると効率的。
受講を終えて感じたのは、この5点分の免除がいかに大きなアドバンテージになるかということです。
試験では1問の配点が大きいため、5点が加算されることで、合格ラインに届く可能性が格段に高まります。
特に、本番でのプレッシャーやミスのリスクを軽減できる点が非常に魅力的です。
あわせて読みたい
-
-
リアル合格体験記|3カ月で合格!賃貸不動産経営管理士への挑戦と結果
続きを見る
賃管5問免除のデメリット
賃貸不動産経営管理士講習は試験合格を目指す上で有効な手段ですが、メリットばかりではありません。以下に代表的なデメリットを2つ挙げます。
1. 費用が高く、負担が大きい
講習には受講料やテキスト代に加え、交通費や移動時間などの負担も伴います。
おおよその費用
- 受講料:18,000円前後(令和6年度時点では一律18,150円)。
- テキスト代:4,048円(税込)。
- 交通費:会場によっては遠方への移動が必要になるため、負担が増える場合があります。
このように、講習料やテキスト代だけでなく、交通費や時間的コストも考慮する必要があります。
2. 急な欠席や遅刻は認められない
講習は厳格なスケジュールで進行するため、欠席や遅刻が認められない点が大きなデメリットです。
講習は長時間にわたるため、以下のような点にも注意が必要です。
注意ポイント
- 途中退席は不可:当日は全時間の出席が求められます。
- 体調管理の重要性:体調不良で当日参加できない場合、受講料が無駄になるリスクがあるため、事前の健康管理が不可欠です。
特に、社会人の方は仕事のスケジュール調整や万が一の欠席リスクを考慮した上で、講習日程を決めることが重要です。
5問免除は受けるべき?
絶対に受けるべきです。
国家資格で5点のアドバンテージは非常に大きいです。
20,000円以上の費用がかかりますが、再受験の時間的コストや精神的負担を考えると、一度の試験で合格するために受講する価値は十分あります。
ポイント
賃管の令和6年度合格率は24%になり、令和5年度の27.9%からさらに難化されました。今後5問免除の重要度はますます上がってきます。

まとめ:この記事を読んだあなたがやること
賃貸不動産経営管理士試験に合格するためには、計画的に行動することが重要です。
この5問免除講習を活用すれば、試験対策に大きなアドバンテージを得られます。
以下の3つのステップを参考に、合格への第一歩を踏み出しましょう。
5問免除から合格までの3ステップ
STEP 1:5問免除講習を申し込む
5問免除講習は試験合格率を大きく引き上げる重要なステップです。公式サイトで開催会場と日程を確認し、希望する会場で申し込みを行いましょう。申し込みは早めが肝心です。
STEP 2:講習を受講する
講習当日は、公式テキストを事前に読み込み、講義内容をスムーズに吸収できるよう準備を整えましょう。講義終了後に得られる5点分の免除は、合格への大きな助けになります。
STEP 3:試験勉強をしっかり行う
講習を受けた後は、試験本番に向けて学習を進めます。特に「アガルートの通信講座」を活用することで、効率的に知識を身につけることができます。アガルートの講義は重要ポイントをわかりやすく解説しており、短期間での合格を目指す方に最適です。試験直前には模試や直前対策講座を繰り返して、得点力を最大化しましょう。
この3つのステップを実践すれば、合格への道が明確になります。
自分のペースで確実に進めて、試験本番で最高の結果を出してください!