
海外で働くなら、「現地採用」と「駐在員」の違いをしっかり理解することが重要です。
事前に知識がないと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することにもなりかねません。
例えば、給与の仕組みや待遇の違いを知らずに転職すると、思わぬギャップに苦しむことも。

この記事では、現地採用 vs. 駐在員の給与・待遇・キャリアの違いを徹底比較します!
この記事を読んでわかること
- 現地採用 vs. 駐在員|給与・福利厚生・待遇の違い
- 現地採用に向いている人・駐在員に向いている人の特徴
- 海外転職を有利に進めるためのおすすめエージェント
では、早速見ていきましょう!
はじめに|現地採用と駐在員の違いとは?
海外で働く方法は、大きく「現地採用」と「駐在員」の2つに分かれます。
ポイント
- 現地採用:海外の企業に直接雇用され、現地の給与・待遇で働く
- 駐在員:日本の本社に雇用されたまま、一定期間海外拠点で勤務する
ざっくり言うと、「現地採用=現地の会社の社員、駐在員=日本の会社の海外勤務社員」とイメージすると分かりやすいです。


では、次に、給与や待遇の違いを詳しく見ていきましょう!
現地採用 vs. 駐在員|給与の違い
給与水準は 働く国や企業の種類(現地企業・日系企業・外資企業) によって大きく変わります。一般的な違いを整理すると、以下のようになります。
📌 現地採用と駐在員の給与比較
項目 | 現地採用 | 駐在員 |
---|---|---|
基本給 | 現地相場に準じる(国や職種によりバラつきあり) | 日本本社の給与水準+駐在手当 |
ボーナス | 企業次第(ない場合も) | 日本企業の基準で支給 |
通貨 | 現地通貨 | 円建て or 現地通貨(為替リスクあり) |
年収相場(例) | 上海の日系企業:20〜40万元(約400〜800万円) バンコクの現地企業:30〜50万THB(約120〜200万円) |
日本企業の駐在員(同じ都市):800万〜1500万円 |
筆者の暮らした上海での実例を紹介します。
上海での実例
現地採用:月収 2万5000元(約50万円) + ボーナス 1ヵ月分
駐在員:月収 60万円 + 駐在手当 20万円 + 住居手当全額支給 → 年収1000万円以上
一般的に、駐在員は給与基準が日本水準で、さらに海外赴任手当が加わるため、年収が高くなる傾向 があります。


筆者の知り合いにも、外資系の不動産業界で転職を繰り返し、駐在員以上の年収を得ていた人もいました。
「現地採用=低賃金」とは一概に言えない ので、狙う業界やポジション次第で十分高収入を目指せます!
現地採用 vs. 駐在員|福利厚生・待遇の違い
次に、現地採用と駐在員の福利厚生・待遇の違い を比較していきます。
📌 福利厚生・待遇の比較
項目 | 現地採用 | 駐在員 |
---|---|---|
住宅手当 | 会社による(なしの場合も多い) | 家賃全額 or 大部分補助 |
交通費・社用車 | 一般的に通常の交通費のみ | 送迎サービス or 社用車支給 |
医療保険 | 現地の社会保険 | 日本基準の医療保険加入(家族も対象) |
子供の教育補助 | なし | インターナショナルスクールの学費補助あり |
年金・退職金 | 現地の年金制度(日本の厚生年金なし) | 日本の厚生年金を継続可能 |
上海での実例
現地採用:
- 会社の規定により、住宅手当なし。家賃約7000元(約14万円)を自腹で支払い。
- 医療保険はクレカの付帯保険。
駐在員:
- 会社負担で高級マンション(家賃2万5000元=約50万円)に居住。
- 日本基準の海外旅行保険+現地の医療手当 があり、高額な私立病院でも自己負担なし。
- 家族がいる場合、子供のインターナショナルスクールの学費も会社負担。


とはいえ、現地採用の場合は自己防衛も重要です。会社のサポートが限定的なことも多いため、以下のような対策をしておくと安心でしょう。
✔ クレジットカードの付帯保険を活用する
✔ 海外でも国民年金を継続する
✔ 現地の投資信託などで資産を形成する
特に医療費や老後の資産形成は、駐在員と違い自己責任になる部分もあるので、事前の準備が大切です。
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現地採用 vs. 駐在員|仕事の役割とキャリアの違い
現地採用と駐在員では、担当する仕事内容やキャリアの進み方に大きな違いがあります。一般的な違いを整理すると、以下のようになります。
📌 現地採用と駐在員のキャリア比較
項目 | 現地採用 | 駐在員 |
---|---|---|
仕事内容 | 主に現地スタッフの管理、営業、技術職 | 本社と現地の橋渡し(経営管理職が多い) |
昇進の可能性 | 限定的(現地人優先の企業も) | 帰国後に本社で管理職になれるケースあり |
転職のしやすさ | 現地での転職は可能(現地人と競争) | 本社復帰前提のため、転職には制約あり |
日本帰国後のキャリア | 現地経験を活かせるが、年収ダウンの可能性 | 本社復帰後のキャリアが保証されやすい |
現地採用は、現地のスタッフと密接に関わる仕事が多く、駐在員は本社との折衝が主な役割です。
現地スタッフと深く関わることで、言語の習得や文化理解が進むというメリットもあります。


現地採用は、自分のペースでキャリアを築けるのが魅力と言えます。
どちらを選ぶべき?タイプ別おすすめ
これまで現地採用と駐在員の待遇の違いなどを見てきましたが、ここからはそれぞれどんな人が向いているのか解説します。
現地採用が向いている人
例えば、どんな人?
- 海外に長く住みたい
- 転職の自由度を重視する
- 駐在員レベルの待遇にこだわらない
筆者の知り合いで、日本語教師として上海で働き始めた日本人 がいます。
最初の数年間は教師として働きながら、現地の言葉や文化を学ぶ日々を過ごしました。
その後、転職エージェントのススメで日系企業の秘書職に転職し、給与アップ。
さらに、結婚を機に日本へ帰国しましたが、上海でお世話になった企業の本社に継続採用され、キャリアをつなげることができた うです。


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駐在員が向いている人
例えば、どんな人?
- 短期間で資産を増やしたい
- 日本に戻るキャリアパスを確保したい
- 福利厚生を重視する
筆者の知り合いで、駐在員として上海に赴任した日本人の話を紹介します。
彼は日本の大手メーカーで働いており、海外事業部への異動希望を出した結果、駐在員として上海の支社へ派遣されました
最初は不安もあったようですが、会社が手厚いサポートを提供していたため、住居手当・社用車・海外医療保険などの充実した待遇で生活の不便はなかったそうです。
また、数年の任期後、日本本社に戻り、同じ上海で働いていた上司に引き上げられ、国際部門の要職に就きました。


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まとめ|この記事を読んだあなたがやること
外転職を成功させるには、現地採用と駐在員の違いを理解し、自分に合った選択をすることが重要です。
自分のキャリアの方向性を見極め、適切な準備を進めましょう。
今すぐ始めるべき3つのステップ
- 海外転職エージェントに登録する
まずは海外転職に強いエージェントに登録し、非公開求人や市場の最新情報をチェックしましょう。 - 自分の希望条件を整理する
どの国で働きたいのか、給与や待遇、キャリアの方向性について整理し、エージェントとの面談時に明確に伝えられるようにしましょう。 - 求人紹介を受けて、海外転職の第一歩を踏み出す!
エージェントから紹介される求人を比較し、自分に合った企業を見つけたら、履歴書や面接の準備を進めていきましょう。
海外転職は情報がカギを握ります。
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