
国際結婚にあこがれているけれど、実際の体験談が知りたい──
そんな声にお応えするために、筆者自身のリアルな体験をもとに「国際結婚してよかったこと8選」をご紹介します。
筆者は中国人の妻と結婚して20年以上。
中国での生活から始まり、現地での結婚・出産・子育て、そして日本への移住を経験しました。

国際結婚を迷っている方のヒントになれば幸いです。
1. 文化の違いを楽しめる
国際結婚では、生活の中で毎日のように文化の違いを実感することがあります。
たとえば、食事のマナー、年中行事の祝い方、服装や言葉づかいのちょっとした違い──
最初は驚いたり戸惑ったりしますが、それらを「面倒」と感じるか「面白い」と感じるかで、暮らしの楽しさは大きく変わってきます。
筆者の家庭では、お祝いの料理ひとつとっても、妻が作る中国の春節料理と私の日本の正月料理がまったく違います。
最初は「なんで甘くないの?」「なんでこんなにニンニク効いてるの?」と驚くことばかりでしたが、今ではそれぞれの味にハマり、毎年“食の文化フェス”のような楽しみになっています。


2. 異国での生活が楽になる
国際結婚の大きなメリットのひとつが、パートナーの母国での生活がスムーズになることです。
海外で暮らすとなると、言語や文化の壁に加え、制度や手続きの煩雑さなど、想像以上に戸惑う場面が多くあります。
そんなとき、現地出身のパートナーがそばにいてくれるだけで、不安は大きく軽減されます。
筆者が中国で暮らしていたころ、銀行口座の開設や公共料金の支払い、さらには病院での診察まで、妻が現地の言葉で代わりに対応してくれたことで、スムーズに生活をスタートできました。
もしひとりだったら、きっと何倍も時間とストレスがかかっていたと思います。


3. 子供がバイリンガルになるかも?
国際結婚で生まれ育つ子どもにとって、日常的に複数の言語や文化に触れられる環境は大きな財産になります。
「日本語+もう1つの母語」という形で、幼い頃から自然に複数言語に慣れ親しむことができ、将来的な言語能力や国際的な感覚を身につけるチャンスになります。
我が家では、家庭内では日本語と中国語の両方を使っています。
最初は子どもも混乱する場面がありましたが、次第に「ママとは中国語」「パパとは日本語」と自然に使い分けるようになりました。
特に家庭でのルールを決めすぎず、楽しく言語に触れさせることがポイントだったと感じています。


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4. 夫婦で協力して副業に挑戦できる
国際結婚だからこそ、お互いの強みを活かして「夫婦でチーム」として副業に取り組めるチャンスがあります。
言語力や文化的な視点、情報源の違いなど──
二人の視点を掛け合わせることで、ひとりでは生まれなかった価値が生まれます。
筆者の場合、妻が中国人であることを活かして、中国の食文化や日常を紹介するSNSを運用しています。
「日本人としてここが気になる」「日本語を学ぶ中国人がつまずきやすい表現」など、妻との日常会話から直接ネタが生まれることもしばしば。
中国語の音声を妻が録音し、日本語の字幕や構成を筆者が担当──
夫婦で役割分担しながら進めることで、自然と深みのあるコンテンツになりました。


5. 二つの国で資産運用できる
国際結婚のメリットのひとつは、資産形成や運用の幅が広がることです。
日本国内だけでなく、パートナーの母国の制度や金融環境も活用することで、より柔軟なマネープランが立てられるようになります。
筆者の場合、中国の不動産と日本の株式投資を併用しています。
それぞれの国でメリット・デメリットが異なるため、通貨分散や税制上の優遇をうまく活かしながら運用することが可能になりました。
また、将来どちらの国で暮らすかによっても活かし方が変わるため、ライフステージごとに柔軟に見直せるのも大きな強みです。


6. 日本の良さを再実感できる
国際結婚を機に日本を離れ、異国で暮らすようになると、ふとした瞬間に「日本ってありがたいな」と思う場面がたくさん出てきます。
清潔な公共スペース、時間どおりに来る交通機関、気配りの行き届いた接客サービス…
それらは、長く日本で暮らしていると気づきにくい「誇るべき強み」です。
筆者も中国で暮らしていたときは、日本に帰るたびにコンビニの品揃えや電車の正確さに驚いていました。
特に公共トイレの清潔さは、帰国するたびに「これぞ日本の安心感!」と感動しています。


7. 老後の選択肢が増える
国際結婚をしていると、老後の暮らし方にも大きな柔軟性が生まれます。
日本で静かに暮らすのもよし、パートナーの母国で自然に囲まれたスローライフを送るのもよし──
2つ以上の国にルーツがあることで、住む場所の選択肢が格段に広がります。
筆者も将来的には、妻の出身地である中国の地方都市で暮らすことを検討しています。
物価も比較的安く、生活に必要なものがコンパクトにそろっていて、年金生活にもやさしい環境だと感じています。


8. 文化の違いを乗り越えた先に、“本当の夫婦”になれた
国際結婚では、言葉や文化の違いからくるすれ違いが避けられません。
「常識」のズレに驚いたり、「なぜわかってくれないの?」と悩んだり──
けれど、それらをひとつずつ乗り越えるプロセスこそが、夫婦としての信頼を深める土台になっていきます。
我が家でも、何度も価値観の違いでぶつかりました。
でもそのたびに、どうすれば相手に伝わるか、どうしたら歩み寄れるかを話し合ってきました。
今では「どんな違いも受け止め合える安心感」が、夫婦の強い絆になっていると実感しています。


よかったことの裏には…知っておきたい国際結婚の注意点
ここまで、国際結婚をして「よかった!」と実感できたエピソードをご紹介してきました。
とはいえ、もちろん最初からすべてがうまくいったわけではありません。
文化や言語の違いに戸惑ったり、手続きや価値観のギャップに悩んだりした経験もたくさんあります。
そんな国際結婚の「リアルな悩みや注意点」については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。
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でも、そのぶん「違い」によって気づけること、「ふたりで乗り越えた経験」が、人生の宝物になっていきます。

