
ホームステイを成功させるカギは、実は受け入れ前の事前準備にあります。
準備不足のまま受け入れてしまうと「こんなはずじゃなかった…」と後悔することも。
我が家も受け入れ前には何度も家族で会議を重ね、受け入れ学生や保護者とも事前に打合せをしました。

この記事では、私の実体験をもとにホームステイ受け入れ前に必ず押さえておきたい準備ポイントを整理しました。
「これを読めば、準備に迷わない!」という内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
ホームステイ受け入れ前の注意点6選
早速ですが、ホームステイ受け入れ前の注意点は以下のとおりです。
ひとつずつ詳しく解説します。
1. まずは「受け入れの目的」を決める
ホームステイ受け入れの成否は、最初に目的を明確にするかどうかで大きく変わります。
目的別の考え方
- 副業として行う:原価計算を行い、有償に見合う体験価値を提供。
- ボランティアとして行う:国際交流を重視。負担の線引きを明文化。
まずは「収益重視なのか、交流重視なのか」を家族で話し合いましょう。
方向性を一度決めておけば、後のチェックリスト(費用・ルール・緊急連絡体制)も迷わず進められます。
2. 事前の顔合わせ(Zoom / LINE / WeChat)
受け入れ可否を決める前に、本人+保護者+ホストで2〜3回のオンライン面談を行うのがおすすめです。
言語に不安がある場合は、夫婦で分担したり、必要に応じてテキスト通訳を活用しましょう。
面談アジェンダ例(30〜45分)
- 自己紹介(家族構成・住環境・ペット有無)
- 目的と期待(日本語学習/進学下見/観光など)
- 生活ルール(就寝・スマホ・入浴・洗濯・門限)
- 安全確認(アレルギー/宗教配慮/体力/撮影可否)
- お金の話(謝礼・含まれる費用・支払い・キャンセル)
- 連絡体制(グループ作成・緊急連絡先・時差配慮)
- Q&A(不安点の洗い出し)
最低でも2回は面談を行い、「目的」「ルール」「お金」の3点を必ず確認しましょう。
この段階で不安が解消できれば、受け入れ後の流れが一気に楽になります。
3. アレルギー・宗教・体力・撮影可否の確認
トラブルの大半は「事前に聞いておけば防げたこと」。
必ずチェックしましょう。
必須ヒアリング項目
- 食物アレルギー(ナッツ・甲殻類・生魚・乳・卵・ソバ など)
- 宗教上の配慮(豚肉・アルコール・礼拝時間・食器の分け方)
- 既往歴・常用薬・睡眠傾向
- 体力目安(歩行距離・乗物酔い・暑さ寒さ)
- SNSや撮影ルール(顔出し可否・投稿タイミング)
食事・宗教・体力・撮影、この4つは必ず聞き取りメモに残しましょう。
一度確認しておくだけで、当日の献立やイベント選びで悩まずに済みます。
4. 緊急連絡体制の整備
到着前に連絡網を作成しておくと安心です。
チャットグループは「本人・保護者・ホスト」で作成し、重要事項は英語や中国語でも共有しておきましょう。
初日に共有すべきもの
- 日程表(住所・集合場所・時間・服装・費用目安)
- 連絡先リスト(ホスト・保護者・学校担当)
- 位置共有(必要時のみ・期間限定)
- 緊急時の合図(電話/チャット)
緊急時に備えた連絡網を整えるのはもちろん、日常の写真や一言レポートを共有すると保護者の安心感は格段に高まります。
「預けてよかった」と思ってもらえる最大のポイントです。
5. 費用の取り決め
「何が含まれて/含まれないか」を必ず文書化しておきましょう。後日の誤解やトラブルを防ぐために欠かせません。
費用の取り決め例
- 含む: 食事/交通費/空港送迎/入場料(事前合意分)
- 含まない: お土産・お菓子・個人的な買い物
- 支払い: 前金◯%+残額は現金または送金
- キャンセル: 出発◯日前〜◯%(不可抗力の扱いも明記)
ホストファミリーは「せっかくだから」と、ついあれこれ負担してしまいがちです。
でもその気持ちが積み重なると、「こんなにやってるのに…」と心理的ストレスにつながることもあります。
受け入れ前に「含む/含まない」を明文化しておくこと。これがホスト・ゲスト双方にとって一番の安心材料になります。
6. 保険やトラブル対応
未成年を受け入れる場合は海外旅行保険と保護者の同意が必須です。
近隣クリニックや救急の連絡先もリスト化しておきましょう。
初動フロー
- 体調不良:バイタル確認 → 保険証券番号確認 → 近隣クリニックへ
- 緊急時:119/110 → 保護者・学校に連絡 → 保険会社へ報告
- キャンセル:規定に沿って返金 or 変更手続き
必ず「海外旅行保険証」と「保護者同意書」を確認。
クリニック・救急連絡先をプリントして渡すだけで、万一の対応が格段に早くなります。
チェックリスト(コピペOK)
受け入れ前チェックリスト
- ☐ 受け入れの目的を決めたか(副業/ボランティア/自主性)
- ☐ オンライン面談を2〜3回実施
- ☐ アレルギー/宗教/体力/撮影可否を記録
- ☐ 生活ルール(スマホ・就寝・洗濯・門限)を共有
- ☐ 緊急連絡体制(連絡網・位置共有)を整備
- ☐ 費用(含む/含まない・支払方法・キャンセル規定)を明文化
- ☐ 海外旅行保険証券と保護者同意書を確認
- ☐ 近隣クリニック・救急連絡先をリスト化

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まとめ|ホームステイ成功のカギは“準備8割”
この記事では、ホームステイ受け入れ前に押さえておくべき6つの注意点を紹介しました。
こうして振り返ってみると、ホームステイは「準備さえ整えれば安心して楽しめる」取り組みだと実感できます。

受け入れは決して難しいものではありません。
むしろ事前準備を通じて家族で話し合い、相手との理解を深めることで、より豊かな国際交流につながります。
ぜひ今回のチェックリストを活用して、安心で楽しいホームステイ受け入れを実現してください。