「海外で働く」という夢を実現させたものの、現実とのギャップに苦しみ、失敗に終わるケースは少なくありません。
多くの人が転職を成功させる一方で、事前に知っておくべき注意点を見落としてしまうと、後悔する結果にもなりかねません。
この記事では、海外転職における落とし穴やリスクを防ぐための4つのポイントを紹介します。
現地採用の待遇や、知人からの紹介、SNS求人のリスクなど、失敗しないために押さえておくべき大切な情報をお伝えします。
これから海外でのキャリアを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いてる人
✔海外在住20年以上
✔上海で旅行会社経営
✔海外在住中に宅建など資格取得
✔現在は日本で不動産業を兼務
✔日本帰国2年で4つの国家試験に合格
順番に解説します。
1.現地採用と駐在員の待遇の違いを知る
現地採用と駐在員には、待遇面で大きな違いがあります。
一般的に、現地採用の給料は「ローカルスタッフよりは良い」程度であり、駐在員の待遇には及びません。
また、社会補償や福利厚生(例:一時帰国時の航空券代など)も、現地採用の方が見劣りすることがほとんどです。
ただし、現地採用は現地スタッフと共に仕事をする機会が多いため、語学力の向上やローカルの人間関係の構築に役立ち、スキルアップにつながるというメリットがあります。
一方で、駐在員は日本本社から派遣され、責任も日本本社にあるため、待遇は手厚いですが、任期が決まっていたり、現地社員と日本本社の間で人間関係に悩むことも多いです。
待遇の違いを事前に知っておくことで、海外転職をより有利に進めることができるでしょう。
2.知り合いの紹介で会社に入るのはおすすめしない
海外転職を進めていると、知人から「○○国で日本人を探している人がいるんだけど、興味ある?」という話をもらうことがあります。
一見、知人の紹介ということで安心に思えるかもしれませんが、実はこのようなケースはトラブルの元になることが多いのです。
例えば、待遇が事前に聞いていた内容と違うことがあったり、会社が用意した賃貸物件に欠陥があり、契約上引っ越すことができないなどのトラブルが発生することがよくあります。
さらに、待遇が悪くても知り合いの紹介なのでやめるにやめれないというケースもよく耳にします。
こういった状況に陥らないためにも、知人からの紹介には慎重に対応することが大切です。
3.SNSなどの求人には注意
最近、SNSを利用して海外転職を探す人が増えていますが、そこには多くのリスクが潜んでいます。
信頼性の低い求人や、詐欺まがいの案件に巻き込まれることがあり、実際の仕事内容や待遇が事前の説明と大きく異なることも少なくありません。
特に、最近では「さくら垢」(フェイクアカウント)が増えており、信頼できない求人情報や偽の口コミが広がっています。
こうしたアカウントに騙されてしまうと、実際の職場環境が想像と全く異なり、転職後に後悔することもあります。
また、ビザの取得や更新が難しい国では、再転職が容易でない場合もあり、悪条件の職場に縛られるリスクが高まります。
SNS求人は一見便利ですが、詐欺的な要素やフェイクアカウントによるリスクが隠れています。
特に初心者は、信頼できるエージェントや公式の求人サイトを通じて探す方が安全です。
4.エージェントの質問や要望にはしっかり対応
海外転職を進めるうえで、エージェントを利用する際にも慎重さが求められます。
エージェントは企業から成功報酬を受け取るため、最終的な顧客は企業側です。そのため、エージェントは企業に対して良い人材を紹介したいと考えています。
求職者としても、エージェントに対して礼儀正しく対応し、信頼を築くことが非常に重要です。
信頼関係があることで、エージェントも積極的にサポートしてくれる可能性が高くなります。
さらに、転職後もエージェントとの信頼関係を維持しておくと、次の転職時にも役立つことがあります。
良い評価を得ておけば、再度サポートを受ける際に有利になります。
海外転職で失敗しないためのポイントのまとめ
海外転職は多くのチャンスを提供してくれる一方で、注意すべきポイントも多くあります。
これらは成功するために押さえておくべき重要な要素です。
これらの点をしっかり理解し、事前に準備することで、理想の海外転職が失敗に終わらないようにすることができます。
転職は大きな決断ですが、正しい情報と準備があれば、そのリスクを軽減し、海外でのキャリアを成功させることができるでしょう。