FPに合格した今、さらなる資格を取得することはキャリアのステップアップに非常に有効です。
また、FPで身につけた知識は他の資格にも応用できるため、他の受験者よりも合格に近いという大きなメリットがあります。
特に海外在住の方や海外経験者にとって、現地での転職活動や日本に帰国した際のキャリアアップ、そして将来設計に大きな強みになります。
この記事では、FP級取得後におすすめの資格を4つご紹介します。特に海外在住の方にとって役立つ情報をお届けします。
この記事は海外在住者だけでなく、FPに合格した方やFP合格を目指す方にも役立つ内容です。ぜひご覧ください。
この記事を書いてる人
✔海外在住20年以上
✔上海で旅行会社経営
✔海外在住中に宅建など資格取得
✔現在は日本で不動産業を兼務
✔日本帰国2年で4つの国家試験に合格
FP3級に合格した人はまずは2級を目指そう
FP3級に合格した方は、まずは2級を目指しましょう。
3級では資産運用や税務、保険の基本的な知識を学びますが、実務での応用にはまだ知識が不足しているため、さらなるステップアップが必要です。
FP2級を取得することで、これらの分野に関するより高度な知識が身につき、キャリアアップや信頼性向上にも役立ちます。
FP2級取得後におすすめ資格4選
海外での仕事や外国人対応を考えるなら、FP2級に加えて取得しておくと役立つ資格がいくつかあります。
その中でも特におすすめの資格を4つご紹介します。
1.宅地建物取引士(宅建)
項目 | 詳細 |
---|---|
合格率 | 約15% |
勉強時間の目安 | 約400~600時間 |
試験日 | 毎年10月第3日曜日 |
宅建(宅地建物取引士)は、不動産業界で必要不可欠な国家資格です。
特に、法律や契約内容に基づく不動産取引の安全性を確保する役割を担うため、信頼度が非常に高い資格として知られています。
試験では、「不動産」「税務」「相続」に関する分野が含まれており、これらはFP2級の学習内容と重なるため、FP資格を持つ方にとっては試験勉強の負担を軽減できるメリットがあります。
全50問の4択形式で、7割以上の正解が合格ラインです。
さらに、宅建は他の資格取得やキャリア構築の「軸」となる資格です。
不動産業界だけでなく、金融や資産運用の分野でも応用が可能なため、幅広いキャリアの可能性を広げてくれます。
2.賃貸不動産経営管理士
項目 | 詳細 |
---|---|
合格率 | 約30% |
勉強時間の目安 | 約150~200時間 |
試験日 | 毎年11月の第3日曜日 |
賃貸不動産経営管理士は2021年に国家資格に昇格し、現在注目を集めている資格です。
不動産業界において、賃貸物件の管理に欠かせない資格として、その重要性はますます高まっています。
試験では、FP2級で学んだ「不動産」に関連する知識が役立ちます。
特に賃貸借契約や不動産登記に関する問題では、FP資格を持つ受験者が有利です。全50問の選択問題で、7割以上の正解を目指します。
さらに、賃貸不動産経営管理士は、宅建よりも試験範囲が狭く、比較的合格しやすい資格とされており、宅建へのステップアップとしてもおすすめです。
賃貸不動産経営管理士で基礎を固めた後、宅建に挑戦することで、効率的に不動産業界で必要な知識を習得することができます。
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3.管理業務主任者
項目 | 詳細 |
---|---|
合格率 | 約20% |
勉強時間の目安 | 約300~500時間 |
試験日 | 毎年12月第1日曜日 |
管理業務主任者は、マンション管理会社で必須の国家資格であり、マンション管理に必要な専門知識を持つことを証明する資格です。
試験では、「法令上の制限」や「権利関係」といった内容が出題され、FP資格で学んだ「不動産」の知識が一部役立つ場面もあります。
特に、宅建試験と重なる範囲が多いため、宅建合格者が効率よくダブル受験を目指すケースも増えています。
この資格を取得することで、不動産管理における専門性が高まり、マンション管理や外国人オーナーの対応など、実務での活用範囲が広がります。
4.1級ファイナンシャルプランナー
項目 | 詳細 |
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試験形式 | 例年、5月、9月、翌年1月の年3回 |
合格率 | 10%前後 |
勉強時間の目安 | 400~600時間 |
1級ファイナンシャルプランナー(FP1級)は、資産運用や保険、税務、不動産などの知識をさらに深め、クライアントの多様なニーズに応えるための高度なスキルを身につける資格です。
FP2級合格者にとって、次のステップとしてFP1級を目指すことは大きなキャリアアップにつながります。
試験は6科目(ライフプランニング、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継)で構成されており、FP1級はFP2級とほぼ同じ範囲ですが、より高度な応用力が求められます。
FP2級で学んだ基礎知識を土台に、各分野でさらに深掘りした問題が出題されるため、FP2級合格者には有利な点が多いといえます。
ただし、FP1級は国家資格の中でも難易度が非常に高い試験の一つです。合格率は約10%と低く、幅広い範囲の知識を組み合わせて解く応用問題が中心となります。
そのため、計画的な学習スケジュールを立て、徹底した準備を行うことが合格への鍵です。
筆者の体験談:複数資格取得で広がる可能性
私の場合は、宅建、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者を取得した後にFP2級に挑戦しました。
実際、FPの試験では「不動産」、「相続」、「税務」に関する内容が含まれており、以前に学んだ知識が大いに役立ちました。
このように、一つの資格の知識が別の資格取得に繋がるのがFPの面白いところです。
資格取得の経験を通じて感じたのは、資格は単独で完結するものではなく、経験と合わせて活かすことで初めて強い武器になるということです。
まとめ:この記事を読んだあなたがやること
この記事では、FP2級取得後におすすめの資格として「宅建」「賃貸不動産経営管理士」「管理業務主任者」「FP1級」をご紹介しました。
これらの資格は、FP2級で学んだ知識を活かして取得できる点が特徴です。
特に、不動産や税務の知識をさらに深めたい方や、実務での応用力を高めたい方には最適な資格ばかりです。
次の資格を検討してみましょう:
- 宅建:不動産取引に必要なスキルを習得。
- 賃管:賃貸物件管理の専門性を向上。
- 管理業務主任者:マンション管理のプロを目指す。
- FP1級:FPの知識をさらに深め、実務に活かす。
進むべきステップ:
- 記事内で紹介した資格を見直し、自分に合ったものを選ぶ。
- 学習計画を立てる。
- 必要に応じて通信講座を活用する。
FP2級で培った基礎知識をさらに広げ、資格取得を通じてスキルアップとキャリアアップを目指しましょう!