
結論から言えば、海外在住者でもFP3級に合格できます。
FP3級は将来の資産設計や帰国後のキャリアアップに役立つ資格で、実際に海外から挑戦する人も増えています。
近年は試験方式がCBT(パソコン試験)へ完全移行したことで、試験日程を自由に選べるようになりました。
一時帰国の限られた期間でも受験しやすいのが大きなメリットです。
ただし、FP資格は3級から1級まで段階があり、実施団体や試験方式も異なるため、最初は少し複雑に感じるかもしれません。

このページでは、海外からFP3級を受験する際に必要な申し込み手順や注意点をわかりやすくまとめています。
また、どうしても一時帰国が難しい方のために、筆者が実際に利用した「AFP認定研修」という“裏技”についても解説します。
この記事は海外在住者だけでなく、FP3級合格を目指すすべての方に役立つ内容です。ぜひご覧ください。
FP3級の概要|出題範囲・合格率・勉強時間
FP(ファイナンシャルプランナー)は、資産管理やライフプラン設計に関する基礎的な知識を証明する国家資格です。
FPは3級~1級があり、試験の正式名称は「FP技能検定」と言います。
主に個人向けのライフプランや保険、年金、投資、相続などに関する基本知識を学ぶことができ、これから初めてFP資格に挑戦する方にとっては最初のステップとなります。
項目 | 内容(FP3級/CBT方式) |
---|---|
出題範囲 | ライフプランニング/リスク管理/金融資産運用/タックスプランニング/不動産/相続・事業承継(6分野) |
試験形式 |
|
実施団体と実技科目 |
|
受検資格 | 制限なし(誰でも受検可能) |
受検方法・日程 |
|
受検料(非課税) |
|
合格率 | おおよそ70〜80%(年度や実施団体により前後) |
勉強時間の目安 | 50〜100時間(独学でも十分合格可能) |
申込先 |
FP資格は3級 → 2級 → 1級と段階的にステップアップしていく仕組みになっており、まずは3級からスタートするのが一般的です。

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海外在住者もFP3級は受験できる?
FP3級試験は、日本国内だけでなく、海外在住者でも申し込みが可能です。
特に3級は、CBT(Computer Based Testing)方式で実施されるため、一時帰国のスケジュールに合わせて都合の良い日程を選んで受験できるのが大きなメリットです。
- 予約開始: 受験月を含む4か月前の月初から予約可能
- 予約締切: 受験日の3日前まで
- 会場: 全国のテストセンターから自由に選択可能
- 試験時間: 学科90分、実技60分
- 受験方式: 学科と実技は同日でも別日でも受験可能
ただし、海外の現地では試験を受けることはできません。
必ず日本国内のテストセンターを利用する必要があります。
また、土日・長期のお休みは予約が埋まりやすいため、一時帰国の日程が決まったらできるだけ早めに予約するのがおすすめです。

次に、FP3級の申し込み方法を詳しく解説します。
3級FP技能検定の申し込み方法
ここからは3級試験の具体的な申し込み方法を解説します。
3級FP技能検定はCBT方式で実施されており、海外からでも日本FP協会の公式サイトを通じて申込が可能です。(公式サイトはこちら)

Step.1 メールアドレスの登録
日本FP協会の受検者ページから「CBTソリューションズ」のアカウントを作成します。
メールアドレスを登録すると、「受検者ページ登録URLのお知らせ」が届きます。
メールに記載のURLをクリックすると個人情報の登録にすすみます。
Step.2 :個人情報の登録
受検者ページアカウント作成(個人受検用)で必要情報を記入していきます。
なお、住所登録に「海外」はないので、実家などの住所を登録しましょう。
Step.3 CBT申し込み
ログインしたら、「CBT申込」をクリックしましょう。
この後以下の手順で入力していきます。
- 試験区分を選択
- 学科の受検日時・会場を選択
- 実技(資産設計提案業務)の受検日時・会場を選択
- 郵便物の送付先住所
- 登録情報を確認
Step.4 「試験区分を選択」について
試験区分を選択します。
学科・実技を同日に受ける場合も、別日に分ける場合も、同時申込でそれぞれ別の日時を選べます。
選択したら、「業態等を入力」にすすむので登録します。
日本FP協会での実技は「資産設計提案業務」のみです。
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Step.5 「日時・会場を選択]について
学科と実技の受検日時・会場を選択します。
地域と都道府県を選択すると、選択可能な会場が表示されます。
- 受検日の属する月を含めて4ヶ月前の月初から予約が可能で、受検日の3日前まで受け付けています。
- 学科と実技試験は、それぞれの終了から次の試験開始まで、15分以上時間を空けての予約が推奨
Step.6 支払い
受検料を支払います。
海外在住者は「クレジットカード」がおすすめ。
VISA、JCB、MasterCard、AmericanExpress、DinersClubが利用可能です。
支払いが完了すると、「申込完了メール」が登録メールアドレス宛てに送信され、メール文中に申込内容の詳細が記載されています。
Step.7 予約確認
予約内容はマイページの「CBT申込」から確認できます。
日程や会場の変更・キャンセルは受検日の3日前まで可能。
ただし、2日前以降は変更・キャンセル不可となるので要注意です。
FP3級試験までの注意点
申し込み後、試験当日までの準備も重要です。特に海外在住者の場合、以下の点に注意してください。
航空券や宿泊の予約
試験日程に合わせて、航空券やホテルを早めに手配しましょう。
おすすめは、試験の2日前までに日本へ到着する日程です。
万が一、飛行機が欠航しても、翌日のフライトに振り替えができる可能性があるからです。
また、体力の消耗を避けるためにも、深夜便の利用はなるべく避けましょう。
ホテルが必要な場合は、ホテルの予約もお忘れなく。
どちらも直前では満席や満室のリスクがあるため、試験申込みと同じタイミングで手配するのがおすすめです。


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再受験は即日不可
FP試験では、合格発表の翌日まで次の予約ができないため、滞在期間中に連続して試験を受けることはできません。
再受験が必要な場合は、日程に配慮して計画を立てる必要があります。


一時帰国なしでFP2級に進む裏技「AFP認定研修」
FP2級を目指したいけど、
「3級を受験する時間がない」
「海外に住んでいて受験が難しい…」
という方には、通信講座「フォーサイト」のAFP認定研修がおすすめです。
この研修を修了すると、3級を受けずに直接2級FP技能検定を受験することが可能になります。
空いた時間に学習を進めやすいため、忙しい方や海外在住の方にとって便利な選択肢です。
詳しい内容やAFP認定研修のメリットについては、以下のリンクで解説しています。
AFP認定試験とは?
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AFP認定研修(基本課程)|FP3級をスキップ!で2級受験資格を得る方法
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FP3級の申し込みまとめ
FP3級試験は、海外在住者でも受験できる国家資格です。
CBT方式のおかげで、試験日程を柔軟に調整でき、短い一時帰国のタイミングでも挑戦しやすくなりました。
さらに、FP3級で学ぶ知識はライフプランや資産形成の基礎となり、その後のFP2級・1級やキャリアアップにも直結します。
まとめポイント
- 海外在住でも日本国内のテストセンターで受験可能(👉申し込みはこちら)
- 試験は学科と実技を同日受験するのがおすすめ
- どうしても受験が難しい場合はAFP認定研修を活用する道もある
FP資格を取得すれば、資産管理のスキルが身につくだけでなく、帰国後の転職や副業にも大きな強みとなります。
海外組にとっても挑戦しやすい環境が整っているので、「やろうかな」と思った今が行動のチャンスです。
