私は2001年から2022年まで上海で暮らし、2023年に日本に拠点を移してから、2年間で5つの国家資格に挑戦し、4つ合格しました。
その中でファイナンシャルプランナー2級は一発合格することができました。
この記事では、「FP2級」に挑戦した実体験をもとに、私がどのように勉強を進め、合格に至ったのかを詳しくご紹介します。
この記事を書いてる人
✔海外在住20年以上
✔上海で旅行会社経営
✔海外在住中に宅建など資格取得
✔現在は日本で不動産業を兼務
✔日本帰国2年で4つの国家試験に合格
ファイナンシャルプランナーとは?
ファイナンシャルプランナー(FP)は、資産運用、保険、税務、不動産、相続・事業承継など、多岐にわたるお金に関する知識を活用して、個人や企業のライフプランをサポートする専門家です。
FP2級の試験は以下の6科目で構成されています。
FP試験の6科目
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理(保険)
- 金融資産運用
- タックスプランニング(税金)
- 不動産
- 相続・事業承継
四肢択一の学科試験だけでなく、計算が必要な実技試験も含まれるため、基礎知識を応用した解答力も求められます。
私の挑戦の背景
私は2001年から2022年まで約22年間、中国・上海で旅行会社を経営していました。
その間、海外在住中に宅建士試験に挑戦し、一発合格を果たしました。これが資格取得への意欲を高めるきっかけとなりました。
しかし、コロナ禍で日本への往来が難しくなる中、FP資格に出会い、社会保障や税金など、将来日本で役立つ知識を学びたいと思い、受験を決意しました。
まずはフォーサイトの「AFP認定研修」に申し込み、受講終了。
この研修を修了することでFP3級合格と同等の資格を得られるため、帰国後すぐにFP2級の受験が可能になりました。
2023年1月に本帰国し、2024年5月にFP2級に一発合格しました。
AFP認定研修については以下の記事で詳しく解説しています。
FP2級試験までのスケジュール
2020年5月|AFP認定研修受講
コロナ禍で日本に帰国できない中、フォーサイトの「AFP認定研修」をオンラインで受講しました。
PDFテキストやダウンロード可能な動画講義のおかげで、海外からでも問題なく学習を進めることができました。
2024年3月|参考書や講義動画で基礎勉強
3月は、最新の参考書を購入し、基礎知識の復習を開始しました。
しかし、FPの試験範囲は非常に広大で、参考書だけを読んでいると飽きやすく、長期間続けるのが難しいと感じました。
そのため、参考書の内容を補完する形で、通信講座やYouTubeの講義動画を並行して活用しました。
動画は視覚的に理解しやすく、特に計算問題や税制の変化などの複雑なテーマを学ぶ際に役立ちました。
試験に向けて、朝1時間、夜1時間、1日計2時間を毎日継続して勉強しました。
さらに、実技試験は**「FP協会」を選択**しました。理由は試験範囲が分かりやすく、宅建の知識が活かせる問題が多かったからです。
2024年4月|過去問に取り組む
4月からは本格的に過去問演習を開始しました。
過去問を解くことで、出題傾向がつかめるだけでなく、学科試験と実技試験の違いも体感できました。
最初は間違いが多く、自信をなくしそうになることもありましたが、解けなかった問題を解説で理解し、再度挑戦することで着実に正答率を上げていきました。
2024年5月|試験直前の追い込み
試験直前の5月は、過去問演習を中心に仕上げの段階に入りました。
4月までに基礎知識を固めていたため、この段階では解答スピードを意識しながら問題を解く練習に力を入れました。
また、実技試験では計算問題が多く時間がかかるため、問題ごとに時間配分を設定して練習を繰り返しました。
特にキャッシュフロー表の作成や税金の計算問題では、途中でつまずかないよう解答の流れを身体で覚えるほど反復しました。
さらに、通勤時間や隙間時間を使い、YouTubeの講義動画を繰り返し視聴して記憶を強化しました。
頭の中で「もうわかっている」と思える知識も、繰り返し確認することで忘れるリスクを減らすことができました。
2024年5月26日|FP2級試験当日
FP2級試験は現在CBT方式ですが、私が受験した際はペーパー試験でした。
試験会場へ向かう電車の中でも講義動画を耳学し、直前まで知識を確認しました。
学科試験は手ごたえを感じたものの、実技試験では計算問題に時間をかけすぎてしまい、最後は時間が足りなくなりました。
特に、複雑な税金の計算やキャッシュフロー表の作成に手間取り、焦りが生じました。
試験結果
FP2級の試験結果は「合格」でした。
点数は公式発表されませんが、自己採点で以下のとおりでした。
- 学科試験:60問中46問正解
- 実技試験:100点中73点
私の学習方法の工夫
AFP認定研修の知識を応用
AFP認定研修で基礎を学んでいたおかげで、試験対策の際には参考書や問題集を使って最新の情報を補強するだけで済みました。
特に研修で作成した提案書の知識が、実技試験の計算問題を解く上で大いに役立ちました。
他の資格の知識を活用
宅建で学んだ「不動産」や「相続」の知識はFP2級の試験で大いに役立ちました。
例えば、宅建で詳しく学んだ借地借家法や登記に関する内容は、FPの学科試験でスムーズに解答できるポイントになりました。
隙間時間の活用
通勤中や家事の合間にはYouTubeの講義動画を視聴し、ウォーキング中には耳学習を取り入れるなど、効率的な勉強を心がけました。
特に、移動中に聞いた講義は何度も繰り返すことで、理解が深まりました。
まとめ:FP2級挑戦の振り返り
FP2級の受験は、AFP認定研修から始まり、効率的な学習方法を取り入れることで、一発合格という結果を出すことができました。
特に、宅建の知識を活用した「不動産」や「相続」分野でのアドバンテージ、隙間時間を使った耳学習、問題集の繰り返しなど、実際に試して効果のあった方法をお伝えしました。
試験直前や当日の取り組みも含め、これからFP2級を目指す方の参考になれば幸いです。
FP2級は、広範囲の知識を問われますが、基礎を固めて継続的に学習すれば、誰でも合格を目指せる試験です。
ぜひ、この記事を参考に合格を勝ち取ってください!