
海外在住者の方なら、こんな悩みを抱えたことがあるかもしれません。
実は、パソコンとインターネットさえあれば、帰国せずに自宅から受験できる資格があるんです!
その方法が IBT試験(Internet-Based Test) です。

海外でも受験可能な「IBT試験」を活用すれば、必要な知識やスキルを効率的に身につけることができます。
この記事で分かること
- IBT試験の概要について
- 海外で受験できるおすすめ資格6選
- IBT受験前に知っておくべき注意点
海外でも受験可能な資格を取得して、日本に帰国後の転職やキャリアアップに役立てましょう!
IBT試験とは?
IBT試験は「Internet-Based Test」の略で、インターネットを利用してオンラインで実施される試験形式を指します。
IBT試験の特徴とは?
- 在宅で受験可能
ネット環境とパソコンがあれば、海外の自宅からも受験できます。 - 時間の自由度が高い
フレキシブルなスケジュールで、自分のペースで試験が受けられます。 - 海外在住者に最適
帰国せずに日本の資格を取得できるため、費用と時間を節約できます。
海外から日本の資格試験を受験するには、通常以下のような問題が発生します。
- 日本への往復航空券:数万円以上の出費
- 試験会場までの交通費や宿泊費
- 移動にかかる時間:せっかくの一時帰国中に大きな負担に
これらの問題は IBT試験を活用することで、費用も時間も大幅に節約できます。
また、日本への帰国スケジュールを調整する必要もなく、試験勉強に集中できるのがメリットのひとつです。


海外で受験できるおすすめ資格6選
ここからは海外で受験できるおすすめ資格を紹介します。自分のキャリアアップや知識向上のための資格を受験しよう。
1. CASEC(キャセック)

CASEC(キャセック)公式ページより出典
CASEC(キャセック)は、英語能力を自動判定するオンラインテストで、インターネットを通じていつでも受験できます。
スマホでも受験できるため、パソコンが手元になくてもOKです。
スキマ時間にサッと受けたい海外在住者や忙しい方におすすめのIBT試験です。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 約40分前後(個人差あり) |
試験費用 | 約3,500円前後 |
難易度 | 適応型(正解すると難しくなる仕組み) |
どんな人におすすめ?
- 難しい専門用語ではなく、日常で使える実用的な英語力を測りたい方。
- TOEIC換算付きのスコアが即時に分かるため、転職や就職にすぐ活かしたい方。
過去の成績データが蓄積され、受験するたびに英語力の成長を確認できるのも魅力の一つです。


2. ほんやく検定

日本翻訳連盟(JTF)公式ページより出典
ほんやく検定は、(一般社団法人)日本翻訳連盟(JTF)が主催の、産業翻訳の分野で必要なスキルを測る試験で、インターネットを利用してオンラインで受験可能です。
実務的な翻訳力を試されるため、プロの翻訳者を目指す方に特におすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 約90分 |
試験費用 | 約1万円(級によって異なる) |
難易度 | 専門分野に特化した翻訳問題が出題 |
どんな人におすすめ?
- 転職やキャリアアップで、履歴書に書ける翻訳スキルをアピールしたい方。
- 仕事で役立つ実務翻訳の力を身につけ、専門性を高めたい方。
- 未経験から副業で翻訳に挑戦し、自分のスキルを試してみたい方。
翻訳スキルは、特定の業界に特化すればするほど重宝されるため、ほんやく検定の合格は大きなキャリアの武器になります。


3. タイピング技能検定(イータイピング・マスター)

タイピング技能検定公式ページより出典
タイピング技能検定(イータイピング・マスター)は、タイピングの速さや正確性を測定するオンライン試験です。
試験結果は数値で表示され、自分のタイピングスキルを客観的に把握できます。
完全オンライン対応で24時間いつでも受験可能なため、生活スタイルに合わせて柔軟に挑戦できるのも魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 約15分 |
試験費用 | 約2,750円〜5,500円(税込)※級によって異なる |
難易度 | 初心者向けの簡単な問題から上級者向けの問題まで対応 |
どんな人におすすめ?
- 自分のタイピング力を数値で把握したい初心者の方。
- タイピングスキルを履歴書に書いて事務職やIT職で活かしたい方。
- 在宅ワークや副業に向けて基礎スキルを身につけたい方。
タイピングはすべてのパソコン業務の基礎スキルであり、速さと正確性を証明できる資格は就職や副業で大きな強みになります。


4. 賃貸住宅メンテナンス主任者

日本賃貸住宅管理協会より出典
賃貸住宅メンテナンス主任者は、賃貸物件の維持管理に関する知識を問う資格で、建物の安全性や快適性を保つためのスキルを証明します。
特に不動産業界でスキルアップを目指している方や、実務で活用できる知識を身に付けたい方におすすめの資格です。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 120分 |
試験費用 | 9,900円(税込)※テキスト・講習動画・試験料等含む |
難易度 | 基礎知識があれば比較的取り組みやすい |
どんな人におすすめ?
- 賃貸物件のオーナーとして、メンテナンスの知識も深めたい方。
- 将来的に日本で不動産関連に転職、またはキャリアアップを目指している方。
- 「賃貸不動産経営管理士」取得に向けて、ステップアップとして挑戦したい方。
不動産業界での専門知識を深めるだけでなく、自主管理物件の点検・修繕の判断力が身につきます。
そのため、賃貸経営者として、入居者トラブルの予防や、修繕費の適正管理にも役立ちます。


👉賃貸不動産経営管理士についてくわしくはこちら。
5. インバウンド業務主任者
インバウンド業務主任者は、訪日外国人向けの観光・宿泊・交通など、インバウンド対応に必要な実務知識を問う資格です。
外国人対応をする機会がある観光業の方はもちろん、海外経験や語学力を活かしたい方にもおすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 120分 |
試験費用 | 11,000円(税込) |
難易度 | 旅行業経験者や、英語・中国語など語学が得意な人は有利 |
どんな人におすすめ?
- 観光業界で、外国人対応のスキルを身につけたい方
- 海外経験や語学力を活かして、外国人のニーズに応えたい方
- 総合旅行業務取扱管理者など、観光系国家資格へのステップアップを考えている方
この資格はIBT形式でいつでもどこでも受験可能なうえ、海外在住者との相性も良好です。
帰国後に観光業界でインバウンド対応を行う予定のある方に特におすすめです。


👉総合旅行業務取扱管理者について詳しくはこちら
注意ポイント
2025年3月現在、オンラインIBT受験は360度全周Webカメラのレンタル申込が必要です。海外発送は行っていないので、一時帰国するなど工夫が必要です。
試験について、もっと詳しく!
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インバウンド実務主任者資格とは?資格のメリットから試験内容、合格のコツ!
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6. ファイナンシャルプランナー3級(AFP認定研修)

日本FP協会より出典
ファイナンシャルプランナー3級(FP3級)は、ライフプラン、社会保障、税金、不動産など、金融に関する幅広い知識を学べる国家資格です。
この資格はビジネスや日常生活で役立つだけでなく、帰国後のライフプラン設計やキャリアアップにも直結します。
FP3級はIBT試験には対応していませんが「AFP認定研修」を活用することで、FP3級に合格したのと同等の扱いを受けることが可能です。
AFP認定研修はオンラインで自宅から課題を提出する形式のため、海外在住者にとって非常にメリットが大きい制度です。
項目 | 内容 |
---|---|
受講形式 | オンライン(動画講義+課題提出) |
研修期間 | 約1~3か月(自分のペースで進められる) |
受講費用 | 約60,000円~(通信講座フォーサイト利用の場合) |
修了後のメリット | FP3級合格者として認定され、FP2級の受験資格を取得可能 |
どんな人におすすめ?
- 帰国後の生活設計に備えて、ライフプランや資産運用の知識を身につけたい方。
- 海外からでもAFP研修を活用して、帰国後すぐにFP2級に挑戦したい方
AFP研修を修了することで、FP3級に合格したのと同じ扱いを受けるので、帰国後すぐにFP2級の受験も可能です。
AFP認定研修を申し込むなら、通信講座大手「フォーサイト」がおすすめ。
課題提出の過程で、FP2級の内容も学べるため、資格取得後にすぐに活用できる点も魅力です。
もちろんオンラインですべて完結します。(課題提出は郵送が必要)


FP2級への受験資格を得られただけでなく、帰国後の税金や年金制度の理解に大いに役立ちました。
👉筆者のAFP認定研修の体験談はこちら。
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IBT試験の注意点:居住国のネット環境を確認しよう
IBT試験を受ける際、居住国のネット環境を確認することが大切です。
滞在している国によっては、日本のサイトへのアクセスが制限されている場合もあります。

こうした場合には、VPN(仮想プライベートネットワーク)サービスを活用することで、制限を回避し、日本のサイトにアクセスすることが可能です。
中でもNordVPNは、世界中で評価が高いサービスで、以下のような利点があります。
ポイント
- 信頼性が高い:軍事レベルの暗号化技術を採用しており、安全に利用可能。
- 接続が安定:試験中でも安定した接続を提供。
- 簡単操作:初心者でも簡単にセットアップ可能。
試験前に、VPNを利用して必要なサイトにアクセスできるか確認することが重要です。
事前準備をしっかり行い、快適な試験環境を整えましょう!
まとめ:この記事を読んだあなたがやること
いかがでしたか?
海外にいながらでも挑戦できる「IBT試験」や「AFP認定研修」など、スキルアップやキャリア形成に役立つ資格をご紹介してきました。
「ちょっと気になるかも」と思った方は、ぜひ下記の資格から自分に合ったものを見つけて、チャレンジしてみてください!
海外在住者におすすめの資格
どれもオンラインで受験できるなど、気軽に始めやすい資格ばかりです。気になったものがあれば、今すぐ行動してみましょう!
「どれを選べばいいか分からない…」という方には、ファイナンシャルプランナー3級(AFP研修)がおすすめ。
IBT試験ではありませんが、帰国後の資産運用やライフプラン設計に直結する実用的な知識が身につき、さらにFP2級へのステップアップにもつながります。
海外生活中の今こそ、将来の自分への投資を始めましょう!