日本への訪日外国人観光客が増加する中で、観光業界は大きな成長を遂げています。
この成長に伴い、インバウンド実務主任者の資格がますます重要となっています。
この記事では、インバウンド実務主任者資格のメリットや取得のためのおすすめポイント、そしてSMART講座での申し込みと勉強方法について紹介します。
筆者も2024年にインバウンド実務主任者に一発合格しています。(合格体験談はこちらから)
実際に実践した試験対策や、試験後の資格の活用方法についてもお伝えします。
この記事を書いてる人
✔海外在住20年以上
✔上海で旅行会社経営
✔海外在住中に宅建など資格取得
✔現在は日本で不動産業を兼務
✔日本帰国2年で4つの国家試験に合格
インバウンド実務主任者試験とは?
日本を訪れる外国人観光客の増加に伴い、観光業界では「インバウンド対応」がますます重要視されています。
その中で、インバウンド業務の専門知識と実践力を認定するのが「インバウンド実務主任者試験」です。
インバウンドの現状と今後の動向、インバウンドビジネスの実際と対策、インバウンドの集客、訪日外国人の理解と対応、ニューツーリズムや、新しい観光まちづくり、国内旅行、アフターコロナのインバウンドなどについての知識を学び、実践力を認定する試験
つまり、インバウンド実務主任者とは、訪日外国人観光客対応のプロフェッショナルであり、観光業界でのキャリアアップを目指す方に最適な資格です。
筆者の合格体験は以下の記事で紹介しています。
インバウンド実務主任者の取得メリット
訪日外国人旅行者(インバウンド)は、平成30年には3,100万人、令和元年には約3,200万人と増加し続けてきました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、世界中の観光業界は大きな打撃を受け、日本を訪れる外国人旅行者は一時消滅しました。
しかし、2023年には約2,506万人という数字で、コロナ前の2019年の8割に回復しました。
この急速な復活は、インバウンド市場が大きなビジネスチャンスであることを示しています。
現在、旅行業界で役立つ資格としては、「国内・総合旅行業務管理者」がありますが、インバウンドの専門家として認知される資格は存在しませんでした。
そこで、インバウンド実務主任者資格の取得は、自身のスキルを明確にし、重要な肩書として活用できます。
実際に、筆者が名刺にこの肩書を記載したことで、インバウンド関連の問い合わせを引き起こすなど、実績もあります。
とくにこの資格はまだまだ知名度が低いため、取得する価値が大きくあります。
インバウンド実務主任者の試験内容
インバウンド実務主任者の試験は、以下のとおり。(2024年現在)
試験の概要
- 試験形態:マークシート方式
- 試験時間:120分
- 受験料: 11,000円
- 問題数と合計点:87問 合計点 90点
試験内容は13の課題に分かれており、それぞれインバウンドの現状からビジネス、訪日外国人への対応まで、幅広い知識が求められます。
課題番号 | 課題名 |
---|---|
第1課題 | 観光総論 |
第2課題 | インバウンド総論 |
第3課題 | インバウンドの現状と動向 |
第4課題 | インバウンドと消費 |
第5課題 | インバウンドとビジネス |
第6課題 | インバウンドとニューツーリズム |
第7課題 | 訪日外国人の理解 |
第8課題 | 訪日外国人への対応 |
第9課題 | インバウンドの集客 |
第10課題 | インバウンドとテーマ別観光まちづくり |
第11課題 | 国内旅行 |
第12課題 | アフターコロナのインバウンド |
第13課題 | テーマ別選択問題 |
テーマ別選択問題では、外国語の選択肢があり、長文読解が含まれるため、試験時間内に解答するにはスピードが求められます。
インバウンド実務主任者試験の合格点と合格率
インバウンド実務主任者試験の合格点は明記されており、90点満点中72点(80%以上)です。
高い正答率が求められるため、幅広い知識と確実な理解が必要です。
一方、合格率は公式には発表されていません。ただし、試験の難易度や出題内容を考えると、しっかりとした対策が必要です。
合格発表は試験後約1ヵ月後に公式ページで行われます。受験後は公式サイトをこまめにチェックしましょう。
インバウンド実務主任者試験の裏技
インバウンド実務主任者の試験では、第13課題のテーマ別選択問題で、以下の科目から選択することができます。
英語、中国語、韓国語はそれぞれ英検準2級レベルがあれば、満点を取れると思います。
さらに、英語、中国語、韓国語、ドイツ語など10言語の資格所有者は、外国語検定取得者加点制度があり、総合点に6点が加算されます。
この加点制度は、語学取得者にとって非常に有利な要素となります。
SMART講座での申し込みと勉強
インバウンド実務主任者試験の勉強には、SMART講座を活用するのがおすすめです。
公式テキストや動画講義がセットになったこの講座で、効率的に学習を進められます。
詳しい内容や申し込み方法は、以下のリンクからご確認ください。
筆者の体験とアドバイス
筆者は2024年3月にインバウンド実務主任者試験を受験し、一発合格しました。
試験準備は約2か月前からスタートし、SMART講座を活用して1日約1時間の勉強を継続。合計勉強時間は約60時間でした。
公式テキストは2回じっくり読み込み、動画講義も一通り視聴した後、精選過去問に取り組みました。
間違えた課題については倍速機能を活用し、繰り返し復習することで知識を定着させました。
また、この試験は加点制度や語学選択問題があるため、語学資格を持っている人には非常に有利です。
筆者も中国語を選択し、満点を取ることができました。
まとめ
インバウンド実務主任者資格は、観光業界でのキャリアアップや顧客満足度の向上に直結する、非常に有益な資格です。
試験対策では、公式テキストや動画講義を活用し、重点的に学習を進めることが重要です。
また、語学スキルを活かした加点制度を活用すれば、合格への道がさらに広がります。
SMART講座を活用すれば、効率的に学習を進めることができ、試験に必要な知識を体系的に身につけられます。
この資格を取得し、日本の観光業界で活躍する一歩を踏み出しましょう。皆さんの成功を心からお祈りしています!