私は2001年から2022年まで上海で暮らし、2023年に日本に拠点を移してから、不動産関連や観光業関連の資格取得に挑戦してきました。
その中で、インバウンド需要の拡大に伴い注目される「インバウンド業務主任者」にも挑戦し、短期間で効率よく合格を果たしました。
この記事では、私が「インバウンド業務主任者」に挑戦した背景、試験までの勉強法、そして当日の様子や結果について詳しくご紹介します。
この記事を書いてる人
✔海外在住20年以上
✔上海で旅行会社経営
✔海外在住中に宅建など資格取得
✔現在は日本で不動産業を兼務
✔日本帰国2年で4つの国家試験に合格
インバウンド業務主任者とは?
日本を訪れる外国人観光客の増加に伴い、観光業界では「インバウンド対応」がますます重要視されています。
その中で、インバウンド業務の専門知識と実践力を認定するのが「インバウンド実務主任者試験」です。
インバウンドの現状と今後の動向、インバウンドビジネスの実際と対策、インバウンドの集客、訪日外国人の理解と対応、ニューツーリズムや、新しい観光まちづくり、国内旅行、アフターコロナのインバウンドなどについての知識を学び、実践力を認定する試験
つまり、インバウンド実務主任者とは、訪日外国人観光客対応プロフェッショナルであり、観光業界でのキャリアアップを目指す方に最適な資格です。
私の挑戦の背景
私は22年間にわたり中国・上海で旅行会社を経営していました。
その中で、中国の小学生を山形などの日本の地方都市へ送客するなど、日中交流を通じてインバウンド業務にも関わってきました。
しかし、コロナ禍により観光業界が一時的に停滞する中でも、インバウンド需要が将来的に再び伸び、日本の基幹産業の一つになると確信していました。
2023年に日本へ帰国した私は、帰国後のキャリア構築と観光業界でのさらなる信頼性を高めるため、「インバウンド実務主任者」資格の取得を目指すことを決意しました。
この資格を取得することで、インバウンド対応のプロフェッショナルとして、より広い活躍の場を得られると考えたからです。
試験までのスケジュール
ここでは私が体験した試験までの具体的なスケジュールを紹介します。
1月:SMART講義を申し込む
2024年の目標の一つに「インバウンド実務主任者」の合格を掲げていた私は、1月3日に早速「SMART合格講座」を申し込みました。
対策講座を申し込むとすぐにログイン可能となり、動画やテキストを使った学習がスタートできます。
2024年現在、この講座には以下の3つが含まれています:
- インバウンドの要点解説ビデオ動画
- SMART答練
- 模擬テスト
解説動画は各チャプターが20分以内で、倍速再生機能もついており、隙間時間を活用して効率的に学べる設計になっています。
また、申し込み時に公式テキストが郵送されたため、私はそのテキストを2周ほど読み込み、基礎知識を固めました。
2月:予想問題集を使ったアウトプット練習
講義内容をインプットし終えた後は、対策講座の「SMART答練一覧」を活用してアウトプット練習に入りました。
勉強時間は1日1時間ほどでしたが、学んだ知識を深堀りすることを意識しました。
具体的には、講義中に気になるデータや情報があればネットで調べ、試験後の実務にも役立つように理解を深めました。
この方法を取り入れることで、単なる暗記に留まらない、興味を持続させる学習ができました。
さらに、試験までにやるべきタスクを紙に書き出し、スケジュールを「見える化」することで効率的に学習を進めました。
3月17日:インバウンド実務主任者試験
試験当日は落ち着いて臨むため、1時間前に会場に到着しました。
会場までの電車の中では、苦手な課題を復習して最後の確認を行いました。
私が受験した会場では、同日に「個人情報保護士」や「マイナンバー実務検定」の試験も行われており、それぞれ終了時間が異なるという独特の状況でした。
そのため、途中退出者が多く、集中力が途切れそうになる場面もありました。
現在、インバウンド実務主任者試験は会場試験のほかにオンライン受験(全国対応)やCBT受験も選択可能です。
周囲の環境が気になる方は、オンラインやCBT方式を選ぶと安心して受験できるでしょう。
試験結果
インバウンド実務主任者認定試験の結果は「合格」でした。
この試験は90点満点中、80%以上(72点以上)で合格とされます。私は74点で、ギリギリながらも合格することができました。
特に試験の第13課題「インバウンドテーマ別選択問題」では、得意の中国語を選択できたことが合格につながった大きな要因です。
この課題の6点という高い配点が結果を左右したと感じています。
なお、合格率は公式に発表されていませんが、試験範囲の広さや実践的な内容から、決して簡単な試験ではないと感じました。
インバウンド実務主任者の学習方法
インバウンド実務主任者試験の対策には、公式テキストが唯一の参考書となります。
そのため、受験申込と連動した「SMART合格講座」の活用がおすすめです。この講座では、以下の学習ツールを活用して効率的に学べます。
1. インバウンドの要点解説ビデオ動画
この講座の要となるツールで、インプットに最適です。
動画は各チャプターが20分以内で構成され、倍速再生機能もついているため、自分のペースに合わせた学習が可能です。
また、通勤中や家事の合間に音声を聞く「耳学」として活用すれば、隙間時間を効率的に活かすことができます。
2. SMART答練
アウトプットを通じて知識を定着させるために、答練を活用します。
分からない問題が出てきたら、解説講義や公式テキストを参照して、重点的に復習しましょう。
繰り返し問題を解くことで、試験本番での解答力を向上させることができます。
3. 模擬テスト
試験直前の仕上げに最適なツールです。
模擬テストは試験直前に行うのではなく、試験の2週間前に受けるのがおすすめです。
これにより、間違えた問題を復習する時間を確保できます。
インバウンド実務主任者の合格までの勉強時間
私は1日約1時間の勉強を2カ月少しの約60時間で合格することができました。
ただし、私は旅行業界での実務経験があったため、この時間で効率よく学習できたと感じています。
一方で、旅行業界経験がない場合は80時間程度を目安に計画を立てると安心です。
試験範囲は広いので、学習時間を確保しつつ、インプットとアウトプットをバランスよく進めることがポイントです。
語学習得者に非常に有利な試験
試験の第13課題である「インバウンドテーマ別選択問題」では、以下の言語やテーマから選択が可能です。
- 英語
- 中国語(簡体字)
- 韓国語
この課題は90点満点中6点という高い配点があり、合否を左右する重要な部分です。
語学以外のテーマも選択可能ですが、語学力がある方にとっては非常に有利な試験といえます。
なお、第13課題の内容に関する講義はSMART講座には含まれておらず、独学が必要となります。
そのため、自信のある言語やテーマを選んで準備を進めることが重要です。
インバウンド実務主任者のリアル体験のまとめ
インバウンド実務主任者試験は、観光業界でのキャリアアップを目指す方に最適な資格です。
試験範囲は広いものの、効率的な学習法を取り入れることで短期間での合格も十分可能です。
特に、SMART合格講座の活用や語学力を活かした対策を行えば、試験を有利に進められるでしょう。
これから受験を目指す方は、ぜひこの記事を参考にして、計画的な学習を進めてください!