海外赴任が決まると、投資や資産運用がどうなるのか気になりますよね。
特に、日本で話題の「新NISA」を海外でも利用できるのかは、多くの方が疑問に思うポイントではないでしょうか。
本記事では、海外在住者が新NISAを利用できるかどうか、さらに楽天証券での運用方法やおすすめの投資方法について詳しく解説します。
この記事を書いてる人
✔海外在住20年以上
✔上海で旅行会社経営
✔海外在住中に宅建など資格取得
✔現在は日本で不動産業を兼務
✔日本帰国2年で4つの国家試験に合格
新NISAは海外でも使えるの?
結論から言うと、新NISAは海外でも利用可能です。
要チェック!
ただし、利用可能な証券会社は限られています。その中でも特におすすめなのが楽天証券です。
楽天証券のおすすめポイントは以下のとおり。
楽天証券のこれらの強みを活用すれば、海外赴任中でも新NISAの非課税メリットを最大限に引き出すことができます。
新NISAとは?
2024年からスタートした新NISAは、個人投資家に向けた非課税投資制度です。
ポイント
通常、株式や投資信託で得た収益は約20%の所得税がかかりますが、新NISA を使えばこの税金がかかりません。
さらに従来のNISAに比べて非課税枠が大幅に拡大され、以下の2つの投資枠が設けられています。
投資枠 | 特徴 | 年間投資可能額 |
---|---|---|
つみたて投資枠 | 長期的な資産形成を目指した積立型の非課税枠 | 120万円 |
成長投資枠 | 個別株やETFなど、成長性の高い資産に投資できる非課税枠 | 240万円 |
これらの枠を組み合わせることで、最大で年間360万円を非課税で運用できるのがメリットです。
海外在住者が新NISAを使う場合の注意点
特に海外赴任中や海外移住を検討している方が、楽天証券で新NISAを使う場合以下の点に注意が必要です。事前にしっかり確認しておきましょう。
1. 住民票の状況
新NISAは、日本国内に納税義務を持つ居住者が対象です。
住民票を日本国内に維持している場合は、新NISA口座を継続利用することができます。
一方、住民票を海外に移した場合は、原則として新NISAの利用ができなくなります。
ただし、例外として以下の条件を満たす場合に限り、口座の維持が可能です。
注意ポイント
- 企業からの海外赴任命令がある場合、手続きを行うことで、最大5年間新NISA口座を維持可能です。
- この場合、「非課税口座出国届出書」を提出し、手続きが完了していれば、住民票を海外に移しても継続保有が認められます。
2. 自己都合で出国する場合の取り扱い
自己都合で住民票を海外に移す場合(海外移住や転職など)は、原則として新NISA口座を閉鎖する必要があります。
これは、新NISAが日本国内に居住する個人を対象とした制度であるため、海外移住により非居住者となった場合は非課税の適用が継続されないためです。
注意ポイント
企業派遣の海外赴任と自己都合の移住では取り扱いが異なるため、事前に状況を確認することが重要です。
3. 出国・帰国時の手続き
楽天証券で新NISAを利用する場合、以下の書類の提出が必要です。
必要書類
- 出国時:「非課税口座出国届出書」「非課税口座継続適用届出書」
- 帰国時:「帰国届出書」
これらの手続きを期限内に行うことで、新NISA口座を維持でき、帰国後に新規投資が再び可能になります。
4. 新規投資の制限
注意ポイント
海外赴任中は、新NISA口座での新規投資(買い付け)ができません。
ただし、既に保有している資産については非課税で維持できます。
帰国後に「帰国届出書」を提出することで、新規投資を再開できます。
5. 金融商品の制限
新NISA口座で保有できるのは、日本株式や日本国債など、日本国内の金融商品に限られます。
一部の金融商品は海外赴任前に売却または決済が必要な場合があるため、証券会社に確認しておきましょう。
6. 利用可能期間
注意ポイント
楽天証券では、海外赴任が5年以内であれば新NISA口座を維持可能としています。
ただし、5年を超える場合は、口座が閉鎖される可能性があります。
事前に帰国予定を確認し、手続きを計画的に進めることが大切です。
海外赴任中でも活用できる新NISAの投資プラン
海外で新NISAを運用するにあたっては、「海外在住中は新NISA口座での新規投資(買い付け)ができない」という制限があります。
この制限を踏まえた上で、事前に準備を整えておくことが大切です。
ここでは、海外在住中でも効果的に資産形成を目指せるおすすめの投資方法をご紹介します。
(※ただし、投資は自己責任で行ってください。)
1. つみたて投資枠で一括積み立て投資
つみたて投資枠を利用し、低コストなインデックスファンドを海外赴任前に一括購入する方法です。
インデックスファンドは分散投資が効いており、リスクを抑えながら長期的な資産形成を目指せます。
特に、新規投資ができなくなる赴任期間中でも、購入済みの資産を保有し続けられるため、非課税枠を最大限に活用できます。
ポイント
- 投資計画を事前に立てて、非課税枠を無駄なく使い切りましょう。
- 運用コストが低く、安定した実績を持つ商品を選ぶのがおすすめです。
2. 成長投資枠で高配当株投資
成長投資枠を利用し、高配当株や優良なETFに投資する方法です。
この方法では、配当金を日本国内の銀行口座で受け取ることができ、帰国後の再投資や生活資金に活用できます。
海外在住中でも定期的なキャッシュフローを得られるため、長期的な資産形成に役立ちます。
ポイント
- 配当金を再投資する計画を立てて、効率的に資産を増やしましょう。
- 長期的に安定した実績を持つ銘柄を選び、リスク分散を心がけてください。
この記事のまとめ
新NISAは、海外赴任中でも計画的な準備を行うことで、資産形成に活用できる便利な制度です。
ただし、「新規買い付けができない」という制限があるため、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
海外在住者新NISAのポイント
- つみたて投資枠や成長投資枠を活用し、赴任前に一括投資を行う。
- 配当金を活用し、海外在住中の資産形成を効率化する。
- 長期的な視点でリスク分散を考えた運用計画を立てる。
海外赴任中でも新NISAを最大限活用し、資産形成を着実に進めていきましょう。
この記事を参考に、自分に合った投資プランを計画してみてください!