
管理業務主任者は、マンション管理会社に必要な国家資格。
合格率も20%ほどですが、筆者は2023年に見事、一発合格しました。
この記事では、実際にどのように勉強を進め、どんな工夫をして合格にたどり着いたのか、リアルな体験談をお届けします。

ちなみに四冠のもう一つは「宅建」です。(数年前に取得済)
・忙しい日々の中で勉強している方
・宅建の次のステップとして受験を考えている方
・ダブル・トリプル受験に挑戦したい方
こんな人にとって、参考になる内容になっています。
あなたの受験のヒントになれば嬉しいです。ぜひ最後までご覧ください。
管理業務主任者とは?
管理業務主任者は、マンション管理会社に一人は必要な国家資格。
区分所有法や建物設備の知識を活かして、管理組合と管理会社との契約内容をチェックしたり、重要事項の説明を行います。
試験は毎年12月の第1日曜日、必要な勉強時間は300~500時間と言われ、合格率は約20%程度の難関試験です。
資格の詳細や試験内容については、以下で詳しく解説しています。
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筆者の挑戦の背景

上海での起業と将来への不安
私は2001年から、約22年間中国・上海で旅行会社を経営していました。
しかし、日中間の政治摩擦や、航空券のゼロコミッションなどの変化に直面し、業績への不安を感じることが増えていきました。
日本に帰ったあとのキャリアにも不安を感じ、「何かあっても困らないように資格を取っておこう」と考えるようになりました。
宅建合格からトリプル受験へ
2019年、海外在住中に宅建士試験に挑戦し、一発合格を果たしました。(👉 体験記はこちら)

その後、2023年1月に日本へ拠点を移し、初めて不動産業を兼業することに。
とはいえ、実務経験がない状態で、どうやって信頼を得ればいいのか、大きな壁に直面しました。
不動産業の初心者にとって、宅建は「持っていて当たり前」。だから私は、その先の資格で会社とお客さんの信頼を勝ち取りたいと考えました。
こうして、管理業務主任者をはじめとする不動産資格のトリプル受験に挑戦する決心を固めたのです。
トリプル受験をした時の体験記は以下の記事で詳しく書いてます。
筆者のトリプル受験体験記はこちら
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リアル合格体験記|不動産資格トリプル受験!賃管・管業・マン管に挑戦
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試験までのスケジュール
2023年5月~6月|参考書で基礎を固め、学習の土台作り
私は2023年1月に海外生活を終え、日本に生活拠点を移しました。
帰国して数カ月は、子どもの学校や家の購入手続きなど、慌ただしい日々を過ごしていました。
そんな忙しい合間を縫いながら、「管理業務主任者」(管業)の参考書を読み始めると同時に、同じマンション関連資格である「マンション管理士」(マン管)の参考書にも取り組みました。
当初はマン管の参考書から進める予定でしたが、区分所有法の難しさに直面し、思うように進みませんでした。

結果的に、この判断は管業の合格にはプラスに働きましたが、マン管については、応用問題への対応力が不足したと感じています。
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2023年7月~8月|過去問演習と隙間時間の活用で知識を定着
7月に入ると、本格的に管業とマン管の過去問演習を始めました。
試験範囲が共通する部分を交互に復習することで、知識を効率的に吸収できましたが、特にマン管特有の応用問題には苦戦。。。

一方で、夏休みは家族との時間も大切にしながら、旅行中の移動時間や空いた時間を活用して学習を継続しました。
通勤や隙間時間にはYouTubeを活用し、講義動画をくり返し見ることで理解を深め、「忘れない」勉強を心掛けました。
この学習スタイルのおかげで、少しずつ知識が定着していく実感が得られ、モチベーションを保つことができました。
2023年9月~11月|不動産三資格への挑戦と直前期の調整
9月になると、11月19日に控えた賃貸不動産経営管理士(賃管)の参考書と予想問題にも取り組み始めました。
三資格の試験日程(2023年)
- 賃貸不動産経営管理士(賃管):11月19日(日)
- マンション管理士(マン管):11月26日(日)
- 管理業務主任者(管業):12月3日(日)
賃管は、管業やマン管と試験範囲が重なる部分が多いため、共通する内容を意識して効率的に学習を進めました。
平日は朝1時間、夜2時間、休日は4時間以上を勉強に充て、まんべんなく全科目に触れるよう努めました。

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11月26日: マンション管理士:試験日(西新宿)
管理業務主任者の1週間前にマンション管理士試験を受験しました。会場は西新宿。
結果は合格予想点に届かず、不合格となりましたが、気持ちの整理はつきました。
しかし、長期間にわたる勉強の疲労が蓄積し、翌週の管理業務主任者試験までの間、集中力を維持するのが難しい状況でした。

12月3日: 管理業務主任者:試験日(明治大学)
試験中は手応えを感じ、結果的に「合格予想点」に到達することができました。

理業務主任者の試験は年末に行われるため、モチベーションを保ちながら長期にわたって学習を継続することが、合格への鍵だと実感しました。
管業の勉強方法については以下の記事で詳しく解説しています。
合格につながる勉強法はこちら
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試験結果
管理業務主任者の試験結果は「合格」でした。
点数は公式発表されませんが、自己採点で38点。
2023年の合格基準は35問以上正解で、合格率は21.9%。
反省と後悔:独学の限界を痛感したマン管の挑戦
管理業務主任者には一発合格できたものの、同時に受験したマンション管理士には不合格となりました。
マンション管理士に不合格だった理由
試験範囲が重なる両資格ですが、マンション管理士は合格率がさらに低く、より深い理解が求められる試験です。
不合格の要因を振り返ると、独学による基礎固めの不足が大きな問題でした。
特に、区分所有法の「団地」に関する項目については試験直前まで十分な理解が得られず、過去問を繰り返しても「何がわからないのか?」が明確にならないままでした。
その結果、応用問題に対応する力が不足していたと感じています。

解決策:アガルートで基礎を固める
同じ反省を繰り返さないためには、通信講座「アガルート」の活用を強くおすすめします。
アガルートはどこがおすすめ?
- 分からない部分を明確にできる:工藤先生をはじめとするプロの講師に直接質問できる環境で、「どこが分からないか分からない」という悩みを解消できます。
- 基礎から応用まで効率よく学べる:区分所有法などの難解な分野も、わかりやすい解説で基礎からしっかり固められます。
- 時間を効率的に使える:録画講義を活用することで、好きな時間に学習でき、多忙な方でもスキマ時間を活用可能です。

正直、最初から活用していれば、マン管も違った結果になっていたと思います。
ダブル受験や短期間で成果を出したい方へ
私自身の経験から、ダブル受験や短期間で合格を目指す方には、アガルートを利用してしっかりと基礎を固めることを強くおすすめします。
特に、難解な区分所有法や団地に関する問題など、独学では理解が浅くなりがちな分野でも、プロの講師が解説してくれることで「どこが分からないか分からない」という状態を回避できます。

特にアガルートは、合格者全員返金というキャンペーンもあるので、利用しない手はないです。
まとめ:管理業務主任者のリアル受験体験からの学び
今回、私は管理業務主任者とマンション管理士のダブル受験に挑戦。
管理業務主任者には一発合格、一方でマンション管理士は不合格という結果となりました。
この経験から学んだのは、試験範囲が重なる資格でも、それぞれに応じた戦略が必要だということです。
✅ 管業でうまくいったこと
- 過去問を中心に演習し、出題傾向をつかんで知識を定着させた
- 忙しい中でも隙間時間を活用して継続的に学習した
❗ マン管でつまずいたポイント
- 区分所有法の「団地」など、難易度の高い分野への理解が浅かった
- 応用問題への対応力が足りず、独学では限界を感じた
こうした反省から、今後同じようにダブル受験や短期合格を目指す方には、最初から通信講座を活用することを強くおすすめします。
特に「アガルート」は、私のような忙しい社会人にも合った学習スタイル。
「独学だと不安…」という方は、ぜひ通信講座の活用も検討してみてください。
この記事は以上です。お読みいただき、ありがとうございました。