私は2001年から2022年まで上海で暮らし、2023年に日本に拠点を移してから、不動産関連の資格にトリプル受験で挑戦しました。
その中で『不動産四冠資格』と言われる「管理業務主任者」に一発合格を果たせました。
この記事では、「管理業務主任者」に挑戦した実体験をもとに、私がどのように勉強を進め、合格に至ったのかを詳しくご紹介します。
この記事を書いてる人
✔海外在住20年以上
✔上海で旅行会社経営
✔海外在住中に宅建など資格取得
✔現在は日本で不動産業を兼務
✔日本帰国2年で4つの国家試験に合格
管理業務主任者とは?
管理業務主任者は、マンションの管理業務を適正に行うために必要な国家資格です。
この資格を持つことで、管理組合への重要事項の説明や管理事務の委託契約締結に携われます。
不動産業やマンション管理業界でキャリアアップを目指す方にとって有益な資格です。
資格の詳細や試験内容については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
私の挑戦の背景
私は2001年から2022年まで、約22年間中国・上海で旅行会社を経営していました。
しかし、日中摩擦や旅行業界の電子化などの変化に直面し、業績への不安を感じることが増えていきました。
さらに、日本帰国後のキャリアについても不安を抱え、将来の選択肢を広げるため資格取得を目指すことにしました。
2019年、海外在住中に宅建士試験に挑戦し、一発合格を果たしました。
この合格が、資格取得への意欲をさらに高めるきっかけとなりました。
2023年1月、日本へ拠点を移した私は早速「賃貸不動産経営管理士」「管理業務主任者」「マンション管理士」のトリプル受験に挑戦。
その中で、「管理業務主任者」は他の試験の知識を活かして一発合格を果たせました。
なお、「賃貸不動産経営管理士」は合格、「マンション管理士」は不合格でした。
トリプル受験をした時の体験記は以下の記事で詳しく書いてます。
試験までのスケジュール
2023年5月~6月|参考書で基礎を固め、学習の土台作り
この時期は、上海から日本に帰国したばかりで、子どもの学校や家の購入手続きなど、慌ただしい日々を過ごしていました。
そんな中、忙しい合間を縫いながら、管理業務主任者(管業)の参考書を読み始めると同時に、同じマンション関連資格である「マンション管理士(マン管)」の参考書にも取り組みました。
管業とマン管は試験範囲が多く重なる一方、マン管の方が合格率10%台と難易度が高い試験です。
当初はマン管の参考書から進めるつもりでしたが、区分所有法が難解で理解に時間がかかったため、まずは管業の参考書をじっくり読み、基礎知識を固めることを優先しました。
この選択が管業の合格にはつながった一方、マン管では基礎固めが不十分なままとなり、応用問題への対応が難しかったと感じています。
2023年7月~8月|過去問演習と隙間時間の活用で知識を定着
7月に入ると、本格的に管業とマン管の過去問演習を始めました。
試験範囲が共通する部分を交互に復習することで、知識を効率的に吸収できましたが、特にマン管特有の応用問題には苦戦しました。
この経験から、マン管では「まず基礎をしっかり固める必要があった」と反省しています。
一方で、夏休み中は家族との時間も大切にしながら、旅行中の移動時間や空いた時間を活用して学習を継続しました。
通勤時間や隙間時間にはYouTubeの動画講義を活用し、繰り返し視聴することで理解を深め、「忘れない」勉強を心掛けました。
この学習スタイルのおかげで、少しずつ知識が定着していく実感が得られ、モチベーションを保つことができました。
2023年9月~11月|不動産三資格への挑戦と直前期の調整
9月になると、11月19日に控えた賃貸不動産経営管理士(賃管)の参考書と予想問題にも取り組み始めました。
賃管は管業やマン管と試験範囲が重なる部分が多いため、共通する内容を意識して効率的に学習を進めました。
例えば、排水に関する問題がでたら3つの試験の関連部分を復習し、知識を一体化することで深い理解を目指しました。
平日は朝1時間、夜2時間、休日は4時間以上を勉強に充て、「忘れないこと」を意識してまんべんなく全科目に触れるよう努めました。
しかし、10月には旅行関連の資格試験も控えており、非常に忙しい時期でした。結果的に旅行資格は不合格となり、心理的なダメージも大きかったですが、賃管では合格ラインをクリア。
この成功体験が管業とマン管の試験に向けた自信となりました。
11月26日: マンション管理士:試験日(西新宿)
管理業務主任者の1週間前にマンション管理士試験を受験しました。会場は西新宿。
結果は合格予想点に届かず、不合格となりましたが、気持ちの整理はつきました。
しかし、長期間にわたる勉強の疲労が蓄積し、翌週の管理業務主任者試験までの間、集中力を維持するのが難しい状況でした。
12月3日: 管理業務主任者:試験日(明治大学)
試験中は手応えを感じ、結果的に合格予想点に到達することができました。
試験後は喜びを家族と共に分かち合い、祝杯を挙げて合格の喜びを噛み締めました!
不動産関連の資格試験では、特に年末に実施される管理業務主任者試験は、長期間の学習を要するため、継続的な努力が合否を左右する重要な要素と感じました。
試験結果
管理業務主任者の試験結果は「合格」でした。
点数は公式発表されませんが、自己採点で38点。
2023年の合格基準は35問以上正解で、合格率は21.9%。
私の学習方法の工夫
私が実際に行った賃貸不動産経営管理士の学習方法をご紹介します。
1. 他試験の知識を活用
「マンション管理士」や「賃貸不動産経営管理士」と重なる範囲を意識して勉強しました。
特に建物の施設に関する知識は、他試験の勉強で得た内容をそのまま応用できました。
2. 予想問題によるアウトプット
過去問が少ない分、予想問題集を3周以上繰り返しました。
問題のパターンや出題傾向を理解することで、試験に対する不安を軽減させました。
3. 隙間時間の活用
通勤時間や家事の合間にYouTubeの講義動画を活用しました。
運動不足解消を兼ねたウォーキング中の耳学も効果的でした。
管理業務主任者に合格するまでのスケジュールのまとめ
管理業務主任者(管業)とマンション管理士(マン管)のダブル受験は、試験範囲の重複を活かして効率的に学習できる一方で、それぞれの試験に応じた対策が必要です。
特に、管業では過去問演習が効果的でしたが、マン管では基礎固めが重要であることを実感しました。
効率よく学習を進めるためには、通信講座を活用して基礎知識を体系的に学ぶことがおすすめです。
講師による解説や充実した教材を活用することで、独学ではカバーしきれない部分をしっかり補うことができ、応用問題への対応力も自然と身につきます。
この記事で紹介したように、忙しい日々の中でも隙間時間を活用した学習や、試験範囲を一体的に捉える工夫が合格への近道となります。
通信講座の活用と自分に合った学習方法を見つけ、ぜひ合格を掴み取ってください!
ありがとうございました。