
筆者は2023年に「管理業務主任者」試験に一発合格しました。
この記事では、実際にどのように勉強を進め、どんな工夫をして合格にたどり着いたのか、リアルな体験談をお届けします。
この年は、不動産関連の国家資格である賃貸不動産経営管理士・マンション管理士・管理業務主任者の3つの試験に挑戦。

これから受験を考えている方のヒントになれば嬉しいです。
管理業務主任者とは?
管理業務主任者(管業)は、マンション管理業務に必要な専門知識を証明する国家資格です。
この資格を取得すると、管理組合運営や修繕計画のサポートといった重要な業務を担当できるだけでなく、キャリアアップや収入向上の大きなチャンスも広がります。
さらに、管業はマンション管理会社における配置義務がある資格であり、業界内での需要が非常に高いのが特徴です。
以下に、試験の基本情報をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
試験日 | 毎年12月の第1日曜日 |
試験時間 | 120分 |
試験形式 | 四肢択一 50問(マン管合格者は45問) |
必要勉強時間 | 約300~500時間 |
合格率 | 21.9%(2023年度) |
ポイント
試験では、管理委託契約や区分所有法、建物設備の維持管理、管理適正化法といった分野から幅広く出題されます。
資格の詳細や試験内容については、こちらで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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私の挑戦の背景
私は2001年から2022年まで、約22年間中国・上海で旅行会社を経営していました。
しかし、日中摩擦や旅行業界の電子化などの変化に直面し、業績への不安を感じることが増えていきました。
さらに、日本帰国後のキャリアについても不安を抱え、将来の選択肢を広げるため資格取得を目指すことにしました。
2019年、海外在住中に宅建士試験に挑戦し、一発合格を果たしました。(👉 体験記はこちら)

その後、全世界にコロナ禍が広がり、日本へ数年間帰国できない状況が続き、将来を模索する日々を過ごしていました。
2023年1月、日本へ拠点を移し、初めて不動産業を兼業することになった私は、
「キャリアが足りなくても、資格があれば信頼を得る最強の名刺になる」
と考え、不動産資格のトリプル受験に挑戦しました。
挑戦した不動産資格
- 賃貸不動産経営管理士
- 管理業務主任者
- マンション管理士
いずれも「不動産資格の四冠」と言われる国家試験です。
その中で、「管理業務主任者」は他の試験の知識を活かして一発合格を果たせました。
なお、「賃貸不動産経営管理士」は合格、「マンション管理士」は不合格でした。
トリプル受験をした時の体験記は以下の記事で詳しく書いてます。
筆者のトリプル受験体験記はこちら
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試験までのスケジュール
2023年5月~6月|参考書で基礎を固め、学習の土台作り
この時期は、上海から日本に帰国したばかりで、子どもの学校や家の購入手続きなど、慌ただしい日々を過ごしていました。
そんな中、忙しい合間を縫いながら、「管理業務主任者」(管業)の参考書を読み始めると同時に、同じマンション関連資格である「マンション管理士」(マン管)の参考書にも取り組みました。
当初はマン管の参考書から進める予定でしたが、区分所有法の難しさに直面し、思うように進みませんでした。

結果的に、この判断は管業の合格にはプラスに働きましたが、マン管については、応用問題への対応力が不足したと感じています。
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2023年7月~8月|過去問演習と隙間時間の活用で知識を定着
7月に入ると、本格的に管業とマン管の過去問演習を始めました。
試験範囲が共通する部分を交互に復習することで、知識を効率的に吸収できましたが、特にマン管特有の応用問題には苦戦しました。

一方で、夏休み中は家族との時間も大切にしながら、旅行中の移動時間や空いた時間を活用して学習を継続しました。
通勤時間や隙間時間にはYouTubeの動画講義を活用し、繰り返し視聴することで理解を深め、「忘れない」勉強を心掛けました。
この学習スタイルのおかげで、少しずつ知識が定着していく実感が得られ、モチベーションを保つことができました。
2023年9月~11月|不動産三資格への挑戦と直前期の調整
9月になると、11月19日に控えた賃貸不動産経営管理士(賃管)の参考書と予想問題にも取り組み始めました。
三資格の試験日程(2023年)
- 賃貸不動産経営管理士(賃管):11月19日(日)
- マンション管理士(マン管):11月26日(日)
- 管理業務主任者(管業):12月3日(日)
賃管は、管業やマン管と試験範囲が重なる部分が多いため、共通する内容を意識して効率的に学習を進めました。
平日は朝1時間、夜2時間、休日は4時間以上を勉強に充て、「忘れないこと」を意識してまんべんなく全科目に触れるよう努めました。

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11月26日: マンション管理士:試験日(西新宿)
管理業務主任者の1週間前にマンション管理士試験を受験しました。会場は西新宿。
結果は合格予想点に届かず、不合格となりましたが、気持ちの整理はつきました。
しかし、長期間にわたる勉強の疲労が蓄積し、翌週の管理業務主任者試験までの間、集中力を維持するのが難しい状況でした。

12月3日: 管理業務主任者:試験日(明治大学)
試験中は手応えを感じ、結果的に合格予想点に到達することができました。
試験後は喜びを家族と共に分かち合い、祝杯を挙げて合格の喜びを噛み締めました!
不動産関連の資格試験では、特に年末に実施される管理業務主任者試験は、長期間の学習を要するため、継続的な努力が合否を左右する重要な要素と感じました。
試験結果
管理業務主任者の試験結果は「合格」でした。
点数は公式発表されませんが、自己採点で38点。
2023年の合格基準は35問以上正解で、合格率は21.9%。
私の学習方法の工夫
私が実際に行った管理業務主任者の学習方法をご紹介します。
短期間で効率よく合格を目指すために工夫したポイントは以下の通りです。
1. 他試験の知識を活用
管理業務主任者は、「マンション管理士」や「賃貸不動産経営管理士」と試験範囲が多く重なっています。そのため、これらの資格で学んだ内容を活用することで、効率的に学習を進めることができました。
特に、建物設備の維持管理や区分所有法などの分野では、既存の知識を応用することで、ゼロから学ぶ手間を省けました。

2. 過去問演習で傾向を把握
管理業務主任者試験は過去問が非常に豊富であり、出題傾向を掴むには最適な教材です。
私は以下のようなステップで過去問演習を進めました。
ポイント
- 過去5年分を解く:まず直近10年分を解き、出題傾向や頻出テーマを確認。
- 繰り返し解く:1周目で間違えた問題を重点的に復習し、理解が不十分な箇所をテキストで補強。
- 模擬試験で実践力を強化:本番を想定した予想問題集に取り組み、解答スピードと正確性を高めました。

3. 隙間時間の活用
多忙なスケジュールの中でも、隙間時間を有効活用することを意識しました。
ポイント
- 通勤時間や家事の合間にYouTube講義動画を視聴。
- ウォーキング中には耳学習を取り入れ、試験範囲を音声で復習。
- スマホにテキストのPDFを保存し、いつでも確認できる状態を準備。
特に、動画講義の倍速再生を活用することで、短時間で効率よく知識を吸収することができました。

反省と後悔:独学の限界を痛感したマン管の挑戦
管理業務主任者には一発合格できたものの、同時に受験したマンション管理士には不合格となりました。
マンション管理士に不合格だった理由
試験範囲が重なる両資格ですが、マンション管理士は合格率がさらに低く、より深い理解が求められる試験です。
不合格の要因を振り返ると、独学による基礎固めの不足が大きな問題でした。
特に、区分所有法の「団地」に関する項目については試験直前まで十分な理解が得られず、過去問を繰り返しても「何がわからないのか?」が明確にならないままでした。
その結果、応用問題に対応する力が不足していたと感じています。

解決策:アガルートで基礎を固める
同じ反省を繰り返さないためには、通信講座「アガルート」の活用を強くおすすめします。
アガルートはどこがおすすめ?
- 分からない部分を明確にできる:工藤先生をはじめとするプロの講師に直接質問できる環境で、「どこが分からないか分からない」という悩みを解消できます。
- 基礎から応用まで効率よく学べる:区分所有法などの難解な分野も、わかりやすい解説で基礎からしっかり固められます。
- 時間を効率的に使える:録画講義を活用することで、好きな時間に学習でき、多忙な方でもスキマ時間を活用可能です。

正直、最初から活用していれば、マン管も違った結果になっていたと思います。
ダブル受験や短期間で成果を出したい方へ
私自身の経験から、ダブル受験や短期間で合格を目指す方には、アガルートを利用してしっかりと基礎を固めることを強くおすすめします。
特に、難解な区分所有法や団地に関する問題など、独学では理解が浅くなりがちな分野でも、プロの講師が解説してくれることで「どこが分からないか分からない」という状態を回避できます。

特にアガルートは、合格者全員返金というキャンペーンもあるので、利用しない手はないです。
管理業務主任者に合格するまでのスケジュールのまとめ
今回、私は管理業務主任者とマンション管理士のダブル受験に挑戦。
管理業務主任者には一発合格、一方でマンション管理士は不合格という結果となりました。
この経験から学んだのは、試験範囲が重なる資格でも、それぞれに応じた戦略が必要だということです。
✅ 管業でうまくいったこと
- 過去問を中心に演習し、出題傾向をつかんで知識を定着させた
- 忙しい中でも隙間時間を活用して継続的に学習した
❗ マン管でつまずいたポイント
- 区分所有法の「団地」など、難易度の高い分野への理解が浅かった
- 応用問題への対応力が足りず、独学では限界を感じた
こうした反省から、今後同じようにダブル受験や短期合格を目指す方には、最初から通信講座を活用することを強くおすすめします。
特に「アガルート」は、私のような忙しい社会人にも合った学習スタイルで、次のようなメリットがあります。
アガルートのメリット
- 基礎固めがしっかりできる:工藤先生をはじめとしたプロ講師が、試験範囲を基礎から分かりやすく解説。
- 分からないをなくす:質問サポートが充実しており、「どこが分からないか分からない」状態を解消。
- ダブル受験にも最適:管業とマン管の試験範囲を効率的に網羅できる教材と講義内容。
「独学だと不安…」という方は、ぜひ通信講座の活用も検討してみてください。
この記事は以上です。お読みいただき、ありがとうございました。