
実はこの試験には3つの受験ルートがあり、自分に合った方法を選ぶことが合格への近道です。
👉 結論から言うと…
- 着実に取りたい人は「国内→総合」
- 短期で一発を狙うなら「総合直接」
- リスク分散したい人は「国内+総合同時」
があります。
どのルートを選ぶかによって、必要な勉強量や試験までの期間が大きく変わってきます。
自分の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが、合格への近道です。

この記事では、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、筆者の体験談も交えて最適なルート選びを解説します。
どの方法が自分に合っているか、一緒に考えてみましょう。
👉まずは「総合旅行業務取扱管理者」について詳しく知りたい人はこちら。
総合旅行業務と国内旅行業務取扱管理者の違い
「総合旅行業務取扱管理者試験」(以下、総合試験)と「国内旅行業務取扱管理者試験」(以下、国内試験)は、試験の範囲や形式が異なります。
この違いを理解することで、どちらの試験を選ぶべきか判断しやすくなります。
試験名 | 試験範囲 | 試験日 | 合格率 |
---|---|---|---|
国内試験 | ✅旅行業法 ✅約款 ✅国内旅行実務 |
9月 (CBT方式) |
約30~40% |
総合試験 | ✅旅行業法 ✅約款 ✅国内旅行実務 ✅海外旅行実務 |
10月第4日曜日 (ペーパー試験) |
約10~15% |
国内試験は範囲が比較的狭く、CBT方式で柔軟に受験できるのが特徴です。
一方、総合試験は航空券の運賃計算や、英語など、範囲が広く、合格率も約10~15%と低く非常に難関です。


免除科目については以下の記事で詳しく解説してます
免除科目について詳しく
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「総合旅行業務取扱管理者」の免除科目ってなに?分かりやすく解説!
続きを見る
総合旅行業務取扱管理者を取る3つの受験ルート

1. 「国内旅行業務取扱管理者」を先に受験する
国内旅行業務取扱管理者を先に取得し、その後に総合旅行業務取扱管理者を受験する方法もあります。
このルートでは、総合試験の一部科目が免除されるため、負担を軽減できるのがメリットです。
国内試験→総合試験の流れ
試験 | 試験日 | 受験科目 |
---|---|---|
国内試験 | 9月 | ✅ 旅行業法 ✅ 約款 ✅ 国内旅行実務 |
総合試験(国内合格後) | 翌年以降(10月) | ✅ 約款 ✅ 海外旅行実務 |
メリット
- 業法・国内実務が永続免除
- 2段階で学習でき、負担を分散できる
デメリット
- 資格取得まで最短2年
- 翌年まで空くとモチベーションが落ちやすい
国内試験合格で「業法」「国内実務」が永続的に免除されるため、総合試験では「約款」と「海外旅行実務」に集中できます。
一方で、資格取得までに最低でも2年かかることや、翌年までの空白期間にモチベーションを維持するのが難しい点がデメリットです。

そのため、このルートを選ぶなら長期計画を立て、早めに取りかかることが大切です。
筆者自身も「国内→総合」で合格しましたが、コロナ禍で帰国できず取得が遅れた経験があります。
筆者の国内旅行受験体験↓↓↓
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リアル合格体験記|海外で国内旅行業務取扱管理者を受験!合格までの道のり
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2. 「総合旅行業務取扱管理者」を直接受験する
総合試験を一発で受験する方法では、すべての試験科目を一度に学ぶ必要がありますが、短期間での資格取得が可能です。
以下に試験の受験科目と日程をまとめました。
総合旅行業務取扱管理者試験の概要
試験 | 試験日 | 受験科目 |
---|---|---|
総合試験 | 10月 | ✅ 旅行業法 ✅ 約款 ✅ 国内旅行実務 ✅ 海外旅行実務 |
総合試験に合格すると、国内試験は不要になります。
この方法は、一度にすべての試験を受けるため、短期間で資格を取得したい方に向いている一方で、学習負担が大きいのが特徴です。
メリット
- 一発で資格取得を狙える
- 試験費用は1回分で済む
国内試験を受けずに直接総合試験に挑戦できるため、費用も受験回数も最小限で済みます。
「効率重視で一気に取りたい」という人に向いたルートです。
デメリット
- 学習範囲が最も広い
- 合格率が低く、難関
国内・海外の両方の旅行実務に加えて、業法や約款まで幅広く学習する必要があり、負担は非常に大きいです。
特に海外旅行実務や英語が苦手な人にとっては厳しく、合格率も10%台と難関資格に位置づけられています。

3. 「国内試験」と「総合試験」を同時に受験する
国内試験と総合試験を同じ年に受験する方法です。
1か月違いで試験が実施されるため、短期間で両方の資格を取得できるチャンスがあります。
試験 | 試験日 | 受験科目 |
---|---|---|
国内試験 | 同年9月 | ✅ 旅行業法 ✅ 約款 ✅ 国内旅行実務 |
総合試験 | 同年10月 | ✅ 旅行業法 ✅ 約款 ✅ 国内旅行実務 ✅ 海外旅行実務 |
メリット
- 最短で両資格を取得できる
- 出題範囲の重複で効率的に学べる
- どちらか片方だけ合格してもリカバリー可能
デメリット
- 試験範囲が非常に広く、負担大
- 9月・10月の連続試験でスケジュール管理が必須
国内と総合の両方を同年に受験するこのルートは、「総合一発合格を狙いつつ、国内試験を保険にしたい人」におすすめです。
共通範囲を効率よく学べる一方で、短期間に大量の学習が必要になるため、計画的に取り組める人向けです。
どの受験戦略があなたに最適?
自分に合った受験戦略を選ぶために、それぞれの特徴をチェックしましょう!
「国内旅行業務取扱管理者」を先に受けるべき人
こんな人におすすめ
- 初めて旅行業の資格を受験する
- じっくり学習して段階的に資格を取得したい
- 受験に十分な時間を確保できる
旅行業界の資格が初めてなら、まずは国内試験から挑戦するのがおすすめです。
試験範囲が比較的狭く、旅行業の基礎知識を学ぶことができます。


「総合旅行業務取扱管理者」を直接受けるべき人
こんな人におすすめ
- 短期間で資格取得を目指したい
- 学習時間をしっかり確保できる
- 英語が得意
- 旅行業の実務経験がある
一発で資格を取得したいなら、総合試験を直接受験するのもアリです。ただし、試験範囲が広いため、しっかりとした学習計画が必要です。


「国内」・「総合」を同時受験すべき人
こんな人におすすめ
- 前年、不合格になっているが、免除科目がある
- 英語が得意
- 旅行業の実務経験がある
- どちらか片方だけでも合格したい
国内試験と総合試験を同時に受験することで、1年で2回チャンスがあります。


まとめ:この記事を読んだあなたがやること
この記事を読んだら、次の3つのステップに取り組んでみましょう。
受験準備の3ステップ
- 自分に合った受験方法を選ぶ
- 国内試験を先に受験するか、総合試験を直接受けるか、または同時受験を目指すか、自分の状況や目標に応じて最適な方法を選びましょう。
- 試験日程を確認し、学習計画を立てる
- 試験日までのスケジュールを把握し、計画的に学習を進めることが重要です。通信講座や教材を活用して、効率よく準備しましょう。
- 資格取得後の目標を明確にする
- 資格取得後にどのようなキャリアを目指すのかを具体的にイメージし、モチベーションを維持して取り組みましょう。
受験方法を決め、計画を立て、行動に移すことで、資格取得への道が開けます。
旅行業界でのキャリアアップに向けて、一歩を踏み出してください!