
総合旅行業務取扱管理者試験の中でも、「海外地理観光」は、合否を左右する非常に重要なパートです。
海外の観光地に関する知識は、英語・航空運賃計算・海外実務など、他の科目にも広く関わってきます。
範囲が広いぶん、しっかりとした理解と対策が求められる分野。
とはいえ、世界中の地名や観光地をやみくもに暗記するのは効率が悪く、挫折の原因にもなりがちです。
そこでおすすめなのが、「世界史の知識をベースに学ぶ」という方法。

この記事では、海外地理観光の得点アップに役立つ「おすすめ動画チャンネル7選」を紹介します。
海外地理観光の効率的な勉強法|世界史を使った得点アップ術
海外地理観光は、総合旅行業務取扱管理者試験における得点源のひとつ。
観光知識だけでなく、英語や航空運賃、実務の理解にもつながるため、しっかり攻略しておきたい分野です。
👉 試験科目の構成や出題傾向の全体像は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ここでは、一見遠回りに見える「世界史から学ぶ」という勉強法が、なぜ地理観光に効果的なのかを具体例とともに紹介していきます。
なぜ世界史で海外地理観光を学ぶのか?
海外地理観光の問題は四肢択一ですが、単なる暗記だけでは対応が難しいものも多く出題されます。
歴史的背景を知っていれば、不正解の選択肢を排除できるため、実質「2~3択」に絞り込めるようになるのが大きなメリットです。
その代表的な例がこちらの過去問。
実際の例題出典(令和5年度)
イングランドを征服し、ノルマン朝を開いたウィリアム1世以来、歴代イギリス国王の戴冠式が行われてきた[ ]は、ゴシック様式の寺院で、内部には、シェークスピアやバイロン、ニュートンなどの記念碑がある。
- セント ポール大聖堂
- ウェストミンスター寺院(正解)
- カンタベリー大聖堂
- テンプル教会
ここで世界史の知識があると、「テンプル教会」は12世紀にテンプル騎士団によって建てられた軍事宗教組織の教会で、国王の戴冠式には使われないと判断できます。

背景から理解した知識は試験だけでなく、実務でも自然に使えるようになります。
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リアル合格体験記|総合旅行業務取扱管理者・「国内」資格者が語る!合格への学び方
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世界史は「動画」で学ぶのが効率的!

たしかに書籍でゼロから勉強するのはハードルが高いですが、今はYouTubeや動画配信サービスを使えば、楽しく・効率的に世界史を学ぶことができます。
- 視覚と聴覚を使うので記憶に残りやすい
- 勉強に疲れたときの「教養系息抜き」として最適
総合旅行業務取扱管理者の試験は広範囲にわたるため、気分転換を兼ねた動画学習は、長期的に見ても非常に有効です。

旅行業務取扱管理者におすすめの教養系動画チャンネル7選
ここからは、総合旅行業務取扱管理者試験の「海外地理観光」の学習に役立つ、おすすめの動画チャンネルを紹介します。
世界史の流れを楽しく学べるものから、観光地の歴史や背景を深く知ることができるものまで、どれも試験対策に直結する内容ばかりです。
動画ならではの映像と音声で、記憶にも残りやすく、教養としても楽しめます。
1. 中田敦彦のYouTube大学|歴史が苦手な人も楽しく学べる!
世界史をストーリー仕立てで学べる超人気チャンネル。
各文明・王朝の流れが「動画×語り」で頭にスッと入ってきます。
単なる出来事の羅列ではなく、因果関係や背景にある思想を理解できるのが大きな特徴です。
試験ではこう役立つ!
- ✅ 西欧の歴史・宗教・建築に関する基礎知識が自然に身につく
- ✅ 文化的背景を知ることで、消去法で選択肢を絞れる

2. ぴよぴーよ速報|小学生でもわかる世界史を総復習!
難しい世界史をやさしく、テンポよく教えてくれる学習系チャンネルです。
「小学生でも分かる」と謳うだけあり、図解や会話を交えた説明が秀逸。
一問一答や総集編も多く、短時間で世界史の流れを復習したいときに便利です。
試験ではこう役立つ!
- ✅ 国・王朝の位置づけが明確になり、観光地の時代背景が整理できる
- ✅ ヨーロッパの政治や宗教史が視覚的に学べる

3. 【World Tour】世界を巡る旅|観光地のイメージが一気に広がる
世界各国の絶景や名所をドローン映像やナレーションで紹介する旅行系チャンネル。
観光地を“感覚で理解”できるので、名称や特徴が記憶に残りやすいです。
英語や字幕も併用すれば、観光英語のヒアリングにも活用できます。
試験ではこう役立つ!
- ✅ 観光地のビジュアルイメージが定着しやすく、地理問題の対応力が上がる
- ✅ 世界の文化・景観・都市構造の違いを把握できる

4. 詩歩の絶景vlog|#絶景で学ぶ世界史で視覚と歴史をリンクさせる
絶景プロデューサー・詩歩さんと、代ゼミのカリスマ世界史講師・佐藤幸夫先生がタッグを組んだYouTubeシリーズ。
世界の絶景を背景に、その地の歴史や文化をストーリーで学べる“観て記憶する”世界史コンテンツです。
ラリベラの岩窟教会やスペインのメスキータなど、世界遺産と絡めて覚えられるのが特徴。
試験ではこう役立つ!
- ✅ 観光地の歴史背景が映像で記憶に残る
- ✅ 世界遺産・宗教建築の知識が自然に身につく

5. 『旅するように学ぶ世界遺産』|公式チャンネルで知識を補強
世界遺産検定公式が運営するYouTubeチャンネル。
検定の過去問解説やポイント講座もあり、観光知識のインプットに最適です。
試験の観点を押さえた構成で、旅行業務取扱管理者にも応用できます。
試験ではこう役立つ!
- ✅ 世界遺産の要点が短時間で効率よく学べる
- ✅ 「なぜその遺産が登録されたか」まで押さえられる
- ✅ 資格試験向けに設計されているので実践的

6. こやぎ先生の美術ちゃんねる|名画と観光地をつなぐ視点が秀逸
美術の世界を身近に楽しく学べるチャンネル。
西洋美術史や名画の背景がやさしく解説されていて、ルネサンス期の都市や建築など、観光知識と密接にリンクします。
実は「海外地理観光」の試験では、美術に関する出題も意外と多く、建築様式や芸術運動の知識が得点源になります。
試験ではこう役立つ!
✅ ルネサンス・バロックなど建築様式が理解できる
✅ 美術館や都市と関連づけた観光問題に対応しやすくなる
✅ 世界遺産や歴史的建造物の背景が記憶に残る

7. NHK紀行ドキュメンタリー(U-NEXT)|世界を旅しながら歴史と地理を学ぶ
「シルクロード」「世界遺産」「グレートトラバース」「古代への旅」など、NHKが長年制作してきた紀行・歴史ドキュメンタリーは、旅行業務取扱管理者の学習に最適な教養番組の宝庫です。
中でも「シルクロード」シリーズは、敦煌や西安からペルシャ・トルコ・ヨーロッパへと至る交易の流れを壮大なスケールで描き、宗教・建築・文化がどう交差してきたのかを体感できます。
U-NEXTではこうしたNHKの名作ドキュメンタリーをまとめて視聴できるので、体系的な学びと映像による記憶定着が同時に実現します。
試験ではこう役立つ!
- ✅ 世界遺産・宗教・建築・交易の知識がストーリーで学べる
- ✅ アジアからヨーロッパにまたがる地理の理解が深まる
- ✅ 歴史を背景にした観光地の「つながり」が記憶に残る

動画で学ぶ際の2つの注意点|習慣化と出題傾向の把握がカギ!
世界史や観光地理を「動画で学ぶ」方法は、楽しみながら知識を増やせる強力な学習法です。
ですが、動画学習にもコツがあります。ここでは、効果的に活用するための2つの注意点をお伝えします。
① 少なくとも3か月前から動画視聴を習慣化しよう
試験直前に動画を見ても、ただの“気休め”で終わってしまうことがあります。
知識をしっかり定着させるには、少なくとも3か月以上前から、日々の学習に取り入れていくことが大切です。
例えば「週に2〜3本だけ見る」など、無理のないルーティンを組むことで、楽しく継続できます。

② 動画だけに頼らず、出題傾向の把握も重要!
どんなに動画で知識を増やしても、「試験でどう問われるか」を理解していなければ得点にはつながりません。
そのためには、過去問演習や公式テキストでの学習も欠かせません。
出題パターンを知ることで、動画で得た知識が「試験モード」に変換されていきます。

これらを組み合わせた学習で、動画との相乗効果が得られます!
動画はインプットのきっかけ、フォーサイトのような講座でアウトプットを強化——この組み合わせが、合格への最短ルートです。
まとめ|世界史×動画で、海外地理観光を楽しく攻略しよう!
総合旅行業務取扱管理者試験の中でも、配点が大きく難易度の高い「海外地理観光」。
やみくもな暗記に頼らず、世界史の知識とストーリーの理解をベースに学ぶことで、選択肢の絞り込みができ、実務にもつながる「本物の知識」が身につきます。
その第一歩としておすすめなのが、YouTubeなどの動画コンテンツ。本記事で紹介した7つのチャンネルを活用すれば、楽しく、そして効率的に学べるはずです。

ただし、動画学習だけに頼らず、過去問やテキスト・講座を組み合わせた戦略が合格への鍵。特にフォーサイトのような体系的な講座は、出題傾向を効率よくつかめる強力なサポーターになります。
ぜひ、自分に合った学習スタイルを見つけて、合格をつかんでください!