
総合旅行業務取扱管理者試験は、旅行業界の中でも最難関とも言われる国家資格。
✔「国内は取ったけど、総合ってどれくらい難しいの?」
✔「英語や航空券計算ってどう対策するの?」
そんな不安を持つ方も多いのではないでしょうか?
筆者は不合格を経験したものの、2024年にはフォーサイトの通信講座を活用して総合試験に合格。

この記事では、苦手科目をどう克服したのか、そしてどのようにフォーサイトを活用したのか、リアルな体験談を詳しくご紹介します。
総合旅行業務取扱管理者とは?
総合旅行業務取扱管理者は、旅行業界でのキャリアアップに直結する最難関資格の一つです。
この資格を持つことで、国内・海外すべての旅行業務を取り扱うことができ、旅行会社における責任者(取扱管理者)としての登録が可能になります。
試験概要(令和6年度)
- 試験日:2024年10月27日(日)
- 合格率:約13.2%(全科目受験)
- 必要な学習時間:300~400時間が目安
難易度は非常に高く、特に英語・海外地理・航空券計算が大きなハードルです。
国内資格との大きな違いは「海外を扱うかどうか」にあります。
出題科目(全科目受験)
- 旅行業法及び関係法令(国内資格保有者は免除)
- 旅行業約款・運送約款・宿泊約款
- 海外旅行実務(海外観光地理・航空運賃計算・英語)
▶ 詳細は 一般社団法人日本旅行業協会の試験案内ページ をご覧ください。
もっと詳しく
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「総合旅行業務取扱管理者」ってどんな資格?試験の概要や合格率を徹底解説
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次から、筆者が2023年の不合格を経て、2024年にどのように合格を勝ち取ったのか、そのプロセスをリアルに紹介していきます。
筆者の受験の背景|国内合格から総合へのステップアップ
2015年に中国在住のまま「国内旅行業務取扱管理者試験」に合格した筆者。
次のステップとして「総合旅行業務取扱管理者」試験に挑戦することを決めました。
👉国内旅行業務取扱管理者、受験の体験談はこちら。
旅行業界の潮流が「総合」資格取得を後押し
受験の背景には、コロナ明け以降のアウトバウンド需要の急回復があります。
2024年の日本人出国者数は1,300万人を超え、前年より35%以上の増加(出典:トラベルボイス)という大きな伸びを見せました。
今後の旅行業界は「インバウンド × アウトバウンド」の二刀流が主流に。

独学での挑戦と不合格
2023年に独学で受験しましたが、不合格…。
敗因は、航空券計算の応用問題に対応できなかったこと、そして英語が苦手なのに単語の丸暗記で乗り切ろうとしたことでした。
さらに、市販の参考書の多くは「国内+総合」用で構成されており、総合試験に特化した解説が薄く、対策としてはやや不安が残る内容でした。

2024年の再挑戦では、通信講座「フォーサイト」を活用し、効率よく学習を進めることに。
独学ではカバーしきれなかった弱点に対し、動画解説や質問機能を活用して理解を深めることで、着実にレベルアップ。
フォーサイトを使ったことで、計画的に、そして自信を持って試験に臨むことができました!
総合旅行業務取扱管理者の試験内容と免除制度
総合旅行業務取扱管理者試験は、下記の3科目で構成されています。
- 旅行業法およびこれに基づく命令
- 旅行業約款、運送約款および宿泊約款
- 国内・海外旅行実務(英語、航空運賃計算、観光地理を含む)
すでに国内旅行業務取扱管理者に合格している人は、「旅行業法」が免除され、「旅行業約款」と「海外旅行実務」のみを受験することができます。

この海外旅行実務には、英語・航空券計算・旅券法・海外観光地理といった専門的な分野が含まれ、どれも高い精度と幅広い知識が求められます。
免除科目についてくわしく
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「総合旅行業務取扱管理者」の免除科目ってなに?分かりやすく解説!
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合格までの学習戦略|3か月間の勉強法と科目別対策
ここからは、筆者の受験体験をもとに科目ごとの勉強法や対策ポイントをご紹介します。
筆者はすでに国内旅行業務取扱管理者に合格していたため、総合試験では「約款」と「海外旅行実務」の2科目を受験しました。
学習の進め方(実体験ベース)
- 学習スタート:試験3か月前から本格開始
- 勉強時間:平日朝晩1時間ずつ=1日2時間ペース
- 合計時間:約180時間(前年分も含めると約360時間)
- 使用教材:フォーサイトの通信講座を活用

なお、「海外旅行実務」はさらに「英語・航空券計算・海外観光地理・空港コードなど」の複数分野に分かれており、試験時間の配分が非常にシビアです。
航空券計算は「問題文を見てパターンを即判断する」レベルまで演習を繰り返す必要がありますし、英語が苦手な方は読解に時間がかかるため、時間切れになるケースもあります。
一方で英語が得意な方は、全体の約3分の1にあたる最大40点を英語で確保できるため、勉強時間を抑えることも可能です。
それぞれの勉強法は次の章で詳しく紹介します。
約款|「国内」合格者は1か月前からでも十分
総合試験の約款は、基本的に国内試験と内容が共通しています。
そのため、すでに国内旅行業務取扱管理者に合格している方であれば、一から勉強し直す必要はありません。
とはいえ、出題形式や問われ方に違いがあるため、復習は必要です。
私はフォーサイトの要点講義と確認テストを使って、効率よく感覚を取り戻しました。
約款対策のポイント
- 内容は国内と同じなので、復習ベースでOK
- 問われ方に注意し、過去問で感覚を慣らす
- 通信講座の確認テストを活用して効率的に仕上げる

私は試験1か月前から過去問を繰り返す程度の対策で、十分対応できました。
海外実務【出入国】:パスポートとビザの基礎を押さえる
海外旅行実務の中でも、旅券法(パスポート・ビザに関する法律)は、基本をしっかり押さえれば満点も狙える得点源です。
出題は「パスポートの残存期間」や「ビザの有無」「出入国の条件」など、実務的でシンプルな知識が中心。
ただし、旅券法は改正が入ることがあるため、最新の情報を押さえておくことが重要です。
旅券法対策のポイント
- パスポート残存期間やビザの要否は頻出テーマ
- 満点も狙える分野だが、法改正のチェックは必須
- 通信講座なら、最新の改正情報を自動でカバーできて安心!

海外実務【英語】:過去問で「観光英語」に慣れる
総合旅行業務取扱管理者試験の英語は、TOEICや英検とはまったく異なる「観光英語」が出題されるのが特徴です。
旅行会社や空港で実際に使われるような実務的な内容が多く、「日常会話ではなく観光用語」が中心。
私は2023年に独学で初めて受験した際、英語に苦手意識があり、単語帳を丸暗記して挑んだものの、結果は1割程度の得点でした。

2024年は対策を根本から見直し、出題傾向の把握と過去問の繰り返しに集中。
フォーサイトの解説動画や講義で、「観光英語ならではの表現や背景知識」を身につけることで、徐々にスコアが安定してきました。
英語対策のポイント
- ホテルや空港、ツアー中の案内など「定番テーマ」に注目
- 過去5年分の問題は全国旅行業協会の公式サイトから入手可能
- 英語が苦手でも、パターンに慣れれば6割は狙える!
観光英語は慣れが9割!単語よりも「パターン」に注目してみてください。
海外実務【航空運賃】:応用問題がカギ!
試験では、航空運賃計算が毎年8問出題されますが、近年は基礎だけでなく、応用問題の出題が増えており、独学では対応が難しくなってきています。
JALやANAの運賃規則に基づいたルール理解が求められ、単純な計算だけでは太刀打ちできません。

2024年はフォーサイトの通信講座を導入し、応用問題の「背景ロジック」まで理解できるように意識して学習。
疑問に思った点はすぐに質問サポートを活用できるため、独学では得られなかった納得感と安心感が得られました。
航空券計算の対策ポイント
- 毎年「JALとANA」で4問ずつ出題されるパターンに注目
- 応用問題はルールの理解+パターン練習が必須
- 疑問が出たら質問機能で解決できる通信講座を活用
公式やパターンを覚えるだけでなく、「理由」を理解しておくと応用にも対応できます!
海外実務【海外観光地理】:世界史との連動で記憶定着
観光地理は出題範囲が広く、単純な暗記では定着しにくい分野。
私ももともと暗記が苦手で、2023年は地理対策にかなり苦戦しました。
そこで、2024年は発想を転換し、「世界史とセットで覚える」学習法を導入。
たとえばローマ、イスタンブール、マチュピチュなど、歴史的背景と地理的特徴をリンクさせることで記憶に「引っかかり」が生まれ、選択肢の消去もスムーズに。
YouTubeの世界史チャンネルを通勤中や隙間時間に視聴し、楽しみながら学べたのも大きなポイントです。
また、フォーサイトのアプリで地図問題や地理用語の復習ができるので、反復学習にも非常に役立ちました。
観光地理のコツ
- 世界史と観光地を関連づけて覚えると定着しやすい
- 選択肢問題は「引っかかり」知識で消去法が有効
- フォーサイトのアプリ学習で、すき間時間に反復

海外実務【空港コード・その他】:暗記か、割り切って捨てるか
空港コードは毎年出題されやすく、努力が得点に直結する分野です。
SFO(サンフランシスコ)やSAO(サンパウロ)など、紛らわしいものは特に意識して暗記しました。
一方で、「航空会社のアライアンス」や「貨物運賃の計算」などは、出題頻度が低く、対策コスパが悪いと感じたため、私は思い切って捨てました。

空港コード・その他の対策ポイント
- 空港コードは出題頻度の高いものから優先して暗記
- 語呂合わせやアプリを使ってスキマ時間に反復
- 捨て科目(アライアンス・貨物計算など)は思い切ってカット
確実に取れるポイントこそ、こまめにコツコツ対策しておきましょう!
試験当日の様子とアドバイス
試験当日は午前・午後にまたがるため、昼食は持参がおすすめです。
近隣の飲食店は混雑し、食べすぎると眠くなることもあるので、コンビニの軽食で済ませ、会場のベンチで午後の復習をしました。
当日の過ごし方のコツ
- 午前終了後に何を復習するか、あらかじめ決めておく
- 外食は控え、軽食で済ませる
- 復習はやみくもにせず、重要ポイントに絞る

試験結果と自己採点
試験結果は12月頭に発表され、見事合格!
自己採点では以下のとおりでした:
科目 | 得点(推定) | 合格基準 |
---|---|---|
旅行業約款 | 80点 | 60点以上 |
海外旅行実務 | 136点 | 120点以上 |
合計 | 216点/300点 | 全科目6割以上で合格 |
英語は4割しか取れなかったですが、航空券計算はほぼ満点だったので、全体の得点をカバーすることができました。

ただし、不得意分野を完全に捨ててしまうと、他でカバーしきれないこともあるため、各分野で「6割以上」を目指す意識が大切です。
試験を振り返って:フォーサイトで効率的に苦手克服
2023年は独学で挑戦し、不合格に終わりましたが、2024年はフォーサイトの講義・アプリ・質問サポートを活用することで、大きく状況が変わりました。
特に航空券計算や英語などの苦手分野を重点的に強化できた点が、合格につながったと感じています。
すべての範囲を完璧にするのは現実的ではありません。

通信講座を使って「効率よく」「納得しながら」進められたのが、合格につながった最大のポイントでした。
まとめ|海外経験者にもおすすめの資格です
総合旅行業務取扱管理者試験は、語学・観光・計算など幅広い知識が求められますが、海外経験がある人にとっては親しみやすい分野も多いと感じました。
👉海外から受講のおすすめ通信講座はこちら。
苦手を明確にし、自分に合った学習法や通信講座を活用することで、初学者でも十分に合格は狙えます。
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この記事が、これから試験を目指す方にとって、少しでも参考になればうれしいです。
あなたの合格を心より応援しています!