宅建に合格した今、さらなる資格を取得することはキャリアのステップアップに非常に有効です。
また、宅建で身につけた知識は他の資格にも応用できるため、他の受験者よりも合格に近いという大きなメリットがあります。
特に海外在住の方や海外経験者にとって、現地での転職活動や、日本に帰国した際のキャリアアップ、そして将来設計に大きな強みになります。
この記事では、宅建取得後におすすめの資格を5つご紹介します。特に海外在住の方にとって役立つ情報をお届けします。
この記事は海外在住者だけでなく、宅建合格した人または宅建合格を目指す方にも役立つ内容です。ぜひご覧ください。
この記事を書いてる人
✔海外在住20年以上
✔上海で旅行会社経営
✔海外在住中に宅建など資格取得
✔現在は日本で不動産業を兼務
✔日本帰国2年で4つの国家試験に合格
宅建取得後におすすめ資格5選
海外での仕事や外国人への対応を考えるなら、宅建に加えて取得しておくと役立つ資格がいくつかあります。
その中でも特におすすめの資格を5つご紹介します。
1.賃貸不動産経営管理士
項目 | 詳細 |
---|---|
合格率 | 約30% |
勉強時間の目安 | 約200~300時間 |
試験日 | 毎年11月の第3日曜日 |
賃貸不動産経営管理士は2021年に国家資格に昇格し、現在注目を集めている資格です。
賃貸管理会社には、必ずこの資格を有する担当者が一人必要であり、その需要は年々高まっています。
特に近年、賃貸アパートやマンションに外国人居住者が増えているため、外国語対応が得意な海外在住者や海外経験者にとっては、スキルを活かして活躍の場を広げる絶好の機会です。
また、試験では宅建試験と重なる「権利関係」「借地借家法」「不動産登記法などの法令」に関する内容が出題されるため、宅建の知識を活かして合格を目指せます。
さらに、賃管は宅建よりも合格率が高いため、宅建合格者なら有利に試験を進められるでしょう。
2.管理業務主任者
項目 | 詳細 |
---|---|
合格率 | 約20% |
勉強時間の目安 | 約300~500時間 |
試験日 | 毎年12月第1日曜日 |
管理業務主任者は、マンション管理会社にとって必須の国家資格です。
老朽化が進む日本のマンションでは、管理の難しさが年々増しており、自主管理から管理会社に切り替えるマンションも増加しています。
一方で、タワーマンションを居住用やセカンドハウスとして利用する富裕層外国人も増えており、海外経験者のニーズが高まっています。
不動産業界の中でも「管理」分野は、腰を据えてじっくりと働きたい方に向いており、主婦やシニア層にもおすすめの資格です。
また、試験では宅建試験と重なる「法令上の制限」「権利関係」といった科目が含まれており、宅建の知識を活かして効率的に合格を目指すことができます。
3.マンション管理士
項目 | 詳細 |
---|---|
合格率 | 約13% |
勉強時間の目安 | 約500~700時間 |
試験日 | 毎年11月最終日曜日 |
マンション管理士は、マンション管理に関する専門知識を持つ国家資格で、管理業務主任者と並び、管理のプロフェッショナルとして高い信頼を得られる資格です。
管理業務主任者が管理会社側の立場でマンションの管理を行う一方で、マンション管理士は居住者側の立場に立って適切なアドバイスを提供し、住民の権利や利益を守る役割も担います。
また、タワーマンションや高層住宅に住む富裕層外国人が増加しており、海外経験者や外国語対応ができる人材のニーズも高まっています。
さらに、試験では宅建試験と重なる「権利関係」「法令上の制限」といった科目が含まれているため、宅建合格者はこれらの知識を活かして効率よく学習を進めることができます。
ただし、マンション管理士の合格率は宅建試験よりも低く、国家試験の中でも難関に分類されます。
狭き門だからこそ、じっくりと腰を据えて勉強する覚悟が必要です。
4.ファイナンシャルプランナー
項目 | 3級 | 2級 |
---|---|---|
合格率 | 約70% | 約40% |
試験形式 | CBT(随時受験可能) | CBT(随時受験可能) |
勉強時間の目安 | 50~100時間 | 150~300時間 |
資産運用や保険、年金、税務、不動産など幅広い分野の知識を学べる資格で、日本の社会保障制度や税制についても深く理解することができます。
将来設計に直結する知識が身につくため、個人のライフプランにも役立つ資格です。
また、実務においてもクライアントの資産設計をサポートするスキルが培われ、不動産業務と組み合わせることで、より充実したサービス提供が可能になります。
ファイナンシャルプランナーの試験は6科目から構成されていますが、そのうち「不動産」に関する科目では宅建の知識が役立ち、宅建合格者は満点を狙える可能性があるため非常に有利です。
なお、1級は試験難易度が非常に高いため、まずは3級・2級を目指しましょう。
2級を取得すれば、実務でも役立つレベルのスキルが身につきます。
5.インバウンド業務主任者
項目 | 詳細 |
---|---|
合格率 | 約60~70%(公式発表なし) |
勉強時間の目安 | 80~100時間 |
試験日 | 随時受験可能(オンライン・テストセンター対応) |
インバウンド業務主任者は、日本を訪れる外国人観光客に対し、宿泊、交通、観光など多岐にわたるサポートを提供するための知識を有する資格です。
訪日外国人が増加する中で、語学力や海外経験を活かせる資格として注目されています。
不動産業界においても、外国人向けの住宅や投資物件の紹介に役立ち、宅建と併せて取得することで、国際的な視点でのサービス提供が可能になります。
また、インバウンド業務主任者としての知識があることで、観光業や不動産業で多様な業務をサポートでき、信頼性も向上します。
さらに、オンラインで受験ができるため、海外在住者や忙しい方にとっても取得しやすい点が魅力です。
筆者の体験談:宅建から次の資格へ
私自身、海外生活中に宅建資格を取得したことをきっかけに、資格取得の大切さを実感しました。
宅建試験で培った勉強習慣がついたことで、次の資格に挑戦する良いチャンスだと感じ、「賃貸不動産経営管理士」と「管理業務主任者」に挑戦し、短期間で取得することができました。
特に、賃貸不動産経営管理士は、中国人をはじめとした外国人の賃貸需要が増えている現状に対応するために役立ちました。
不動産業務に携わる中で、資格を取得しておくことが外国人のお客様への信頼感にもつながり、自信を持って提案できるようになりました。
また、長期で海外にいた私にとって、日本でのキャリア再構築には不安がありました。しかし、資格を取得することで、キャリアへの自信を取り戻すことができたのです。
宅建取得後に転職を考えてるなら、宅建Jobエージェントがおすすめです。
宅建Jobエージェントは不動産業界専門の転職支援サービス。 月間6,000名以上の求職者から転職相談を受け、専任のキャリアアドバイザーが転職支援を行っています。
まとめ:この記事を読んだあなたがやること
この記事では、宅建資格取得後におすすめの資格をご紹介しました。
それぞれの資格は、キャリアアップや専門知識の習得に役立つものばかりです。次のステップを考えるために、以下の行動をおすすめします。
宅建取得後の更なるステップ
- 目標に合った資格を選ぶ
記事で紹介した資格の中から、自分のキャリア目標や興味に合うものを選びましょう。不動産分野でさらに活躍したい方には「賃貸不動産経営管理士」や「管理業務主任者」がおすすめです。 - 試験の詳細を確認する
各資格の試験日程や必要な勉強時間をリサーチし、具体的な学習スケジュールを立てましょう。公式サイトや試験概要をしっかり把握することが大切です。 - 効率的な学習法を選ぶ
「どのように勉強すればいいかわからない」という方には、通信講座の利用をおすすめします。通信講座なら、プロが作成したカリキュラムで効率的に学ぶことができます。特に、フォーサイトや資格対策ドットコム、TACなどはサポート体制が充実しており、初心者にも安心です。 - 資格を活かす準備をする
資格取得後の活用方法も考えてみましょう。転職や副業、キャリアアップに向けて計画を立てることで、学んだ知識を最大限に活用できます。
資格取得はあなたの新たな一歩を支えるツールです。
この機会に、効率的に学びながら次のステージへ進んでみてはいかがでしょうか?